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タイトル 日本ニュース 第179号
公開日 1943年(昭和18年)11月10日 日本ニュースについて

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チャプター

[1] チャプター1 共栄の理想顕現 大東亜会議  03:34
[2] チャプター2 世界史創建の大憲章 大東亜共同宣言成立  13:18
[3] チャプター3 十億結集国民大会  05:57

再生テキスト

光は東方より。古きアジアの終焉を告げ、新しき世界歴史の進展を宣言する大東亜会議。大東亜各国代表は、東京羽田飛行場に相次いで到着いたしました。11月1日(いちじつ)、中華民国代表、行政院院長汪精衛閣下、並びに列席者。続いて満洲国代表、国務総理大臣張景恵(ちょうけいけい)閣下、並びに列席者。翌2日、フィリピン国代表、大統領ホセ・ベ・ラウレル閣下、並びに列席者。3日、泰国代表首相代理ワンワイ・タヤコン殿下、並びに列席者。続いてビルマ国代表、内閣総理大臣、ウ・バー・モウ閣下、並びに列席者。これより先10月31日、自由インド仮政府首班、スバス・チャンドラ・ボース閣下は、帝国政府の同政府承認に対し、感謝の意を表明するため来朝し、たまたまこの世紀の大会議に陪席する光栄を担ったのであります。かしこくも天皇陛下には、大東亜会議に列席し、共栄圏の輝ける歴史に燦(さん)たる1ページを記録すべき重大使命を担って来朝せる中華民国、泰国、満洲国、フィリピン国、ビルマ国の代表を、11月4日宮中に召させられ、御歓待・御激励の思し召しをもって午餐(ごさん)を御催し遊ばされました。

菊薫る5日、この日、世界の視聴を浴びて帝都にそびえる白亜の議事堂に、大東亜6ヶ国の代表、一同に会す。劈頭(へきとう)、帝国代表東條総理立って所見を開陳。
「今次の戦争は大東亜の全民族にとりましては、実にその興廃の分かるる一大決戦であります。この戦いに勝ち抜くことによりまして、初めて大東亜の諸民族は永遠にその存立を大東亜の天地に確保し、共栄の楽しみをともにいたしますることができるのであります。もとより、米英はその頼みとする物質的戦力を挙げて、大東亜に反攻を繰り返すことは当然であります。大東亜の諸国家はその全力を尽くし、これを徹底的に破砕し、さらに彼らに痛撃を加え、もって戦争を完遂して、大東亜永遠の安定を確保しなければならんのであります。道義に基づく大東亜の新建設は、現に(音声中断)の真っ只中にあって着々として、実現を見つつあるのであります。」


≪日本代表東條首相≫
「これより再開をいたします。本日午前の議事におきまして、議案に関する質疑および討論を終了いたしました。よって、ただいまから採決を行います。ここに改めて議案を朗読いたします。大東亜共同宣言。そもそも世界各国が各々そのところを得、相倚り、相扶けて、万邦(ばんぽう)共栄の楽しみをともにするは、世界平和確立の根本要義なり。しかるに米英は自国の繁栄のためには、他国家他民族を抑圧。特に大東亜に対しては、あくなき侵略、搾取を行い、大東亜隷属化の野望をたくましうし、遂には大東亜の安定を根底より覆さんとせり。大東亜戦争の原因、ここに存す。大東亜各国は相提携して、大東亜戦争を完遂し、大東亜を米英の桎梏(しっこく)より解放して、その自存自衛を全うし、左の綱領に基づき、大東亜を建設、もって世界平和の確立に寄与せんことを期す。一つ、大東亜各国は共同して大東亜の安定を確保し、道義に基づく共存共栄の秩序を建設す。一つ、大東亜各国は相互に自主独立を尊重し、互助敦睦の実をあげ、大東亜の親和を確立す。一つ、大東亜各国は相互にその伝統を尊重し、各民族の創造性を伸暢し、大東亜の文化を高揚す。一つ、大東亜各国は互恵のもと緊密に提携し、その経済発展を図り、大東亜の繁栄を増進。一つ、大東亜各国は万邦との交誼(こうぎ)を篤うし、人種的差別を撤廃し、あまねく文化を交流し、進んで資源を開放し、もって世界の進運に貢献す。」

世界史を画するこの一瞬。

≪日本代表東條首相≫
「満場一致をもちまして、事案は採択されました。よってここに、大東亜共同宣言は成立をいたしました。これをもちまして予定の議事を終了いたしましたが、他に別にご発言はありませんか。」
イギリス帝国主義の圧迫のもと、いばらの道をともに歩み励ましあって今日の喜びの日を迎えたビルマ国代表バー・モウ首相立って、自由インド仮政府支援の発言をなす。
「インドの独立なくしてアジアの自由なし。インドとビルマの共同の敵は、かのイギリス帝国である。私は私の闘争の体験から、武力なき戦いは無力であると痛感するに至った。かかる見地から、インドの武力奪還を提唱され、かつ闘争されてきた、我が友スバス・チャンドラ・ボース閣下こそは、独立首相の最適任者である。アジア10億の民衆、団結なった今日、インドの独立、また近きを確信する。」

大東亜会議が送る絶大の支援に対し、自由インド仮政府首班ボース閣下立って、インドにあっては完全なる独立か、しからずんば死滅あるのみと、抗英武力決戦の固き決意を披瀝(ひれき)。熱烈たるその叫びは、深く一同の胸に食い入り、インド4億の民衆の先頭に立ち、イギリス打倒に驀進(ばくしん)する偉大なる指導者に、満場の聴衆、粛然として無言の激励を送る。

東條首相立って、重大発言を行う。

≪日本代表東條首相≫
「憂国のインド人は立ち上がり、そのインドを思い、アジアを思う熱情の切々たるものありますることは、ただいま自由インド仮政府首班閣下の演説におきましても、これを明、明らかにされたところであります。同政府のもとに、決起せる同志の(聞き取り困難)、貫徹の気迫、烈々として、結束とみに(聞き取り困難)の現状にかんがみまして、ここにインド独立の第1階梯(かいてい)といたしまして、帝国政府といたしまして、目下帝国軍において占領中のインド領でありまするアンダマン諸島、およびニコバル諸島を、近く自由インド仮政府に帰属せしむるの用意ある旨を、この席上において帝国はこれを闡明(せんめい)いたす次第であります。」
かくて第2日の大東亜共同宣言に見る、偉大なる成果を収めた大東亜会議は、ここに幕を閉じたのであります。

大東亜会議閉幕の翌7日、一億の火と燃える決意を中外に示す大東亜結集国民大会は、帝都日比谷公園において挙行され、歓呼のうちに東條首相登壇。
「国民諸君、大戦争の真っ只中にあるにも関わりませず、ここに本日、中華民国、タイ国、満洲国、フィリピン国、ビルマ国、および自由インド仮政府をそれぞれ代表されるところの各閣下をお迎えをいたしまして、大東亜結集国民大会を開催せるに至りましたることは、実に昭和の御代におきまする一大盛儀でありまして、諸君とともに誠に慶祝に堪えんところであります。」
次いで、国民大会の名において大東亜戦争完遂の決議を行う。
「全東亜はいよいよその共同の使命に呈し、一挙不動の信念のもと、その協力を凝集してあくまでも大東亜戦争を完遂し、再び大東亜において、米英の跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)を許さず、もって世界新秩序の建設に協力せんことを期し、右、決議す。」
いよいよ大東亜各国代表の挨拶に入る。
汪代表の熱弁に聞き入る中国留学生。
母国の指導者に拍手をおくる比島留学生。
また盟邦ドイツ代表もこれに加わり、道義一つに結ばれた参会者の戦意はいよいよ上がったのであります。
「天皇陛下、万歳、万歳、万歳。」

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