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タイトル 日本ニュース 第84号
公開日 1942年(昭和17年)1月13日 日本ニュースについて

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チャプター

[1] チャプター1 武威燦たり陸軍始観兵式  02:44
[2] チャプター2 オルドス殱滅戦  01:41
[3] チャプター3 北ボルネオ席捲  02:18
[4] チャプター4 ハワイ大空襲 第二報  02:18
[5] チャプター5 特報マニラ陥落  04:57

再生テキスト

戦勝の春を飾って、無敵皇軍が綽々(しゃくしゃく)の余裕を誇る大東亜戦争下、初の陸軍始観兵式は、1月8日かしこくも大元帥陛下の親臨(しんりん)を仰ぎ奉り、代々木練兵場においていと厳かに挙行されました。
この朝、新春の空は清らかに晴れ渡り、御稜威(みいつ)燦(さん)として輝く紀元2602年、澎湃(ほうはい)たる皇軍怒涛(どとう)の偉容(いよう)大陸を覆い、南方にあまねき今日この日。
ご謁兵を終わり、諸兵指揮官中村孝太郎大将の指揮刀、一閃(いっせん)すれば、在京部隊約2万の精鋭は、歩兵部隊を先頭に雄渾極まりなき行進曲につれて、歩武堂々の分列行進を開始致しました。
御愛馬白雪に召されたる大元帥陛下には、かしこくもいちいち之(これ)に御挙手のご答礼を賜いました。大君の辺にこそ死なめ!かへり見はせじ、尽忠報国の決意も固き我が将兵は感激に頬(ほほ)を濡らし御前を進みに進む。
続いて空には武勲の荒鷲500機、地には鉄(くろがね)部隊の鉄牛が無限軌道の轍(わだち)の音を轟(とど)かせて御前を行進。地に空に、無敵皇軍の偉容(いよう)を示しました。

大東亜戦争勃発とともに、重慶政権は米英に対応して、不遜にも支那戦線の反撃を夢見、卑劣なる後方撹乱を企図しつつありました。
第8戦区オルドス前面の敵は、秘かに兵力の増強に狂奔。早くもこれを察知した我が軍は、昨年来極寒零下25℃、凍る黄河を渡ってオルドスの野に奇襲攻略の火蓋(ひぶた)を切って落としました。
米英が太平洋上の全面的敗戦を立て直すべく重慶を唆(そそのか)したこの苦肉の作戦も、我が猛撃にあってはひとたまりも無く、捕捉・殲滅され、凱歌(がいか)高らかに朔北(さくほく)の雪原に轟(とどろ)き渡りました。

皇軍、英領北ボルネオ・バナム河をさかのぼる。ジャングルの影に置き去られたイギリス石油会社船アンガス号、ブロン号を発見。直ちにこれを拿捕(だほ)し、日章旗はするするっと赤道直下に翻る。
さらに敵兵を求めて船は静かに進む。
限り無き大資源をジャングルの中に秘めること幾千年、皇軍の進撃によって傲慢なるイギリスの圧政と支配から全く解放され、新しき希望の光がしみじみと感じられる。
抗戦を豪語した英軍は、戦う暇も無く奥地へ奥地へと敗走しさって、この辺り敵一兵の影も無く、住民は同じ東洋民族が日章旗を翻して白人を駆逐し、堂々の、軍を(音声中断)追う姿を眼前にし、ただただ驚異の眼をみはって歓迎します。
皇軍の進むここかしこ。住民はその偉容(いよう)に驚き、その神威に服し、雀躍(じゃくやく)してこれを迎え、かつて英国の下にあっての苦衷を訴え、諄々(じゅんじゅん)と説く帝国の大東亜建設の熱意に武器を捨て、感謝に咽(むせ)び、輝かしき大東亜の黎明(れいめい)に心からなる忠誠と協力を誓いました。

新春劈頭(へきとう)、海軍空襲部隊の決死的撮影になるハワイ空襲ニュースを送って、帝国海軍に対する全国民の絶大なる感謝と感激を集めましたが、本社はさらにここに同じ空襲部隊撮影による捷報(勝報)を第2報として国民の前に送ります。
黙々として昼夜を分かたぬ猛訓練を積んだ血の結晶は、12月8日米英宣戦によって爆発。
折から檣頭(しょうとう)高く翻るは、日本海海戦の思い出に生きるZ(ゼット)信号旗。太平洋上日本帝国の興亡浮沈を双肩に担って、米英撃滅の火蓋(ひぶた)を切らんとす。生死もとより省みるところにあらず。大君の御楯となりて我は出で立つ。1機また1機、行く者もまた送る者も、唯一筋に沸き上がる精忠奉公の固き誓いに、遥かなる敵陣に目を凝らし、荒鷲の目指す彼方に胸を躍らせる。
かくて真珠湾頭壮烈無双の一大決戦は展開され、戦史未曽有の大戦果がおさめられました。

大東亜戦争突発するや、間髪をいれずフィリピン・ルソン島北岸に奇襲上陸を決行、続いて南北各所の上陸作戦に成功、1月2日首都マニラに日章旗翻る。
すなわち敵が精鋭を誇る、戦車・機械化兵団の頑強なる抵抗を排撃しつつ、ルソン島北部リンガエン湾、南部ラムン湾に続々上陸した皇軍は、南北相呼応して、マニラへ、マニラへとひた押しに進撃。退却にあたって敵が破壊した橋梁も、我が精鋭破竹の進撃を阻むことを得ず、遂に先遣分隊は2日朝、早くも敵首都マニラを指呼の間(しこのかん)に臨む某地点に到達しました。
マニラ市郊外のニコルス飛行場は既にわが荒鷲の猛爆により見る影も無く破壊され、空の要塞(ようさい)を始め新鋭を誇った敵機は、いたずらにその残骸を晒(さら)しております。敵は我が精鋭部隊の神速果敢な進撃に、狼狽(ろうばい)なすところを知らず、卑劣にも自ら撤退にあたって市内各所に放火し、黒煙は天に沖してマニラ市は紅蓮の炎に包まれております。
ここに我が軍は、市内に断固突入を決意。早くも先進部隊はカローカン路の燃え盛る黒煙をくぐって市の中央部に突入。公安施設を始め重要地点を確保し、主力部隊は続々無血入城を開始しました。祖国を後に幾千里、威武燦(さん)たる皇軍の勇姿は激戦奮闘の戦塵を洗う暇も無く、堂々として進駐すれば、アメリカは早くも敗走し去って一兵も留めず、市内は余燼(よじん)いまだおさまらず、アメリカ壊滅の姿にも似て、生々しき戦禍の跡を残し、住民の苦難を踏みにじる偽善者の鬼畜の行為がまざまざと伺われます。
三井物産、領事館その他市内数箇所に監禁されていた邦人3千2百余名は、23日ぶりに皇軍の手によって無事救い出され、よくぞ日本人に生まれきたの感激に浸っております。
敵首都、遂に我が軍の手に帰して、アメリカが東亜侵略の第一拠点と頼み、日本包囲陣の中核を誇った暴戻(ぼうれい)の夢空しく敗れ、今や全ルソン島が皇軍の威武に屈しアメリカ勢力が追放されるの日は刻々と近づきつつあります。

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