ダーウィン図書館

Array回「わたし ライチョウ 雪の鳥」

【総合・地上デジタル】

今回の舞台は、3000メートル級の山々が連なる北アルプスの立山。積雪20メートルにも達する世界有数の豪雪地帯です。気温は氷点下20度、強風の吹き荒れる極寒の世界。そんな苛酷な高山にライチョウは生きています。はるか氷河期に北極圏からやってきて、寒冷な高山で生き続けてきた“氷河期の生き残り”であり、国の特別天然記念物でもあります。一年を通して高山で暮らす、日本で唯一の鳥です。この鳥は雪山で生きるための工夫をいくつも持っています。体をまりのように膨らませることで、全身を覆う羽毛に空気を蓄え体温を保ちます。さらに足の裏まで羽毛がびっしりと生え、雪の上をスムーズに歩くための“スキー板”の役割も果たしています。そして時には自分から雪に潜って“暖をとる”ほどの雪のスペシャリストです。この鳥の一年は、雪にまつわるドラマの連続。5月、雪どけで山肌にハイマツが現れると、オスたちの恋のバトルが始まります。なわばりを構えるためには、激しい陣取り合戦に勝ち残らなければいけません。キック、咬みつき、相手の羽根をむしり取るなど壮絶なけんかが繰り広げられます。7月、ヒナが誕生。ヒナは生まれてすぐに歩き出し自分で食べ物を探します。誕生の3ヵ月後には雪が降るため、急いで成長する必要があるからです。8月、ようやく立山の雪がすべてなくなる頃、お花畑が一斉に広がります。ヒナたちは、花に集まる虫を積極的に食べて急成長します。そして、雪が降り出す10月には親元を離れ、初めての冬を迎えます。雄大な北アルプス立山の四季とともに雪の鳥・ライチョウの物語を見つめました。

放送予定

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