ダーウィン図書館

Array回「熱血!ミーアキャット先生」

【総合・地上デジタル】

ミーアキャットはアフリカ南部のカラハリ砂漠に生息するマングースの仲間。地下に巣穴を掘り、家族で暮らしています。家族は、互いに血縁関係にあるメスたちとその子供たち、それに別の群れから「婿入り」してきたオスで構成されています。メスのうち、子供を産むのはリーダーだけ。リーダーが産んだ子供を、家族全員で面倒を見ます。子守はもちろん、授乳や餌運びまで、すべて家族で協力して行います。
過酷な砂漠で生きるミーアキャットの食べものは昆虫や爬虫類。中でも大好物は猛毒を持つサソリ。過酷な砂漠という環境では、何でも獲物にできる能力がなければ生き残れないのです。危険な獲物を仕留めるには、経験がモノを言います。短時間で急所を一撃にしないと毒針に刺されてしまいかねません。ミーアキャットは子供のころから、群のメンバーに獲物の捕り方を教えてもらい、一人前のハンターに成長していきます。
生後一月。巣穴から出た直後から、子供たちへの教育が始まります。自力で狩りをできない子供たちに、群れの大人が獲物を運んでくるとき、ハンター養成講座が始まるのです。そのステップは、(1)死んだ獲物を渡され、食べ物の味を覚える訓練、(2)毒針をとった獲物を渡され、自力で仕留めて食べる訓練、(3)元気な獲物を渡され、自力で仕留めて食べる訓練、の3段階。大人たちは、子供が食べ終わるまで側に寄り添い、もし子供が獲物に手を出さないようなら、獲物を子供の口元に近づけたり、獲物の動きを鈍らせたりして、子供が課題を克服できるように教育します。成長に合わせて難易度の異なる課題を与えながら教育をする生き物は、他に確認されていません。ミーアキャットでこうした「教育」がみられるのは、主食がサソリとあまりにも危険なため、見よう見まねだけでは学習できないからだと考えられています。

放送予定

NHKから提供できるものとしては最新の情報です。 ただし緊急の変更時には更新されない場合があります。