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Array回「サンゴを大食い!パラオの巨大魚」

【総合・地上デジタル】

日本から南へ3千キロ、太平洋に小さな島々が浮かぶパラオ共和国。真っ青な海には世界屈指の豊かなサンゴ礁が広がり、魚たちの楽園となっています。そんな南国の海に、サンゴをガリガリ食べる巨大魚がすんでいます。体長1メートル以上もあるカンムリブダイです。口からせり出した頑丈な歯で硬いサンゴを一日5キロ以上も食べてしまいます。一見するとサンゴの破壊者のようですが、実はサンゴの森を守る大切な存在だといいます。カンムリブダイがかじるのは、食べやすい先端部分。成長の早い特定の種類のサンゴが伸び放題にならないため、成長の遅いものでも育つことができ、サンゴの森の豊かさにつながっていると研究者は考えています。また、カンムリブダイは岩盤に生える藻も大好物で、岩ごとかじって藻を食べます。岩が削り取られた部分は、幼いサンゴが新たに定着するのに格好のスペースとなります。こうしてサンゴの誕生と成長を支えているのです。さらに、最近、カンムリブダイのふしぎな行動がパラオで発見されました。新月間近のある日、決まった時間、決まった場所に数千匹もが続々と集まるといいます。集まったカンムリブダイは、サンゴ礁を離れ、沖へと向かいます。この謎の行動の秘密を解くカギは、サンゴ礁が育む命の豊かさに隠されていました。巨大魚とサンゴ、ふたつの命が織りなす、破壊と誕生の物語です。

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