超カラフル顔!マンドリル

第545回「超カラフル顔!マンドリル」

2018/4/15(日)午後7時30分~

真っ赤な鼻筋に、真っ青な頬。超派手な顔のサル、マンドリルが主人公。暮らしているのはアフリカ西部、ガボン共和国の熱帯林。“幻のサル”とも呼ばれ、これまでほとんど映像にとらえられたことがなかった。今回、取材班は研究者とともに、長期密着することに成功した。

マンドリルは、数百匹もの巨大な群れを作って暮らす。その中で歌舞伎役者のように鮮やかな顔を持つのは、群れの中でたった2,3頭しかいない大人のオスだけ。メスはオスの半分くらいの体格で顔色も黒く地味。なぜ、オスだけが派手な顔なのか?

観察を続けると、オスの顔色の役割が見えてきた。群れの中でケンカが発生すると、オスはすぐに駆け付ける。そして派手顔を大きくタテに振って威嚇。こうすることでケンカを仲裁するのだ。さらに、派手顔はジャングルを移動するときの“道しるべ”になる。見通しの悪い場所でも、赤と青の顔が良く目立つのだ。オスの派手顔は群れを維持するために欠かせないものなのだ。

さらに恋の季節。オスの派手顔はさらに別の役割も見せる。この時期、メスをめぐるオス同士の争いも頻発。群れの外からもオスが来て激しい順位争いが起こる。この時の勝負の決め手になるのが、やっぱり顔。色が鮮やかなものほど順位が高いのだ。文字通り、お互いに顔色を見ながら争いを繰り広げるオスたち。そして、王座争いの最後に起きた、超意外などんでん返しを目撃。一風変わったマンドリルの恋の駆け引きに密着した。

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取材こぼれ話

超カラフル顔!マンドリル 編

マンドリルの派手顔は、歌舞伎の「くま取り」のよう!

赤や青を使って施される、歌舞伎独特の化粧“くま取り”。まさにマンドリルと同じ色使いです。さらに、歌舞伎の“見得を切る”動きも、マンドリルの威嚇の動作と似ています(ぜひ番組でご確認ください!)。今回の番組冒頭カットは、そんな共通点に着想を得て生まれました。撮影に協力してくれたのは、学習院大学・国劇部の部長、小川龍三さん。国劇部は今年で71年目を迎える歴史ある部活で、プロの指導のもと歌舞伎の実演を行っています。今回は、歌舞伎俳優・尾上辰緑さんが、着付けや化粧、演技指導もしてくださいました。小川さんの渾身の見得切り、番組でどうぞご覧ください!

森の恵みでロケメシ!

恒例になりつつある(?)ロケメシのコーナー!今回のロケ地は、アフリカ西部、ガボン共和国の森。マンドリルだけでなく、地元に暮らす人々にも、多くの恵みをもたらしてくれます。そんな豊かな森の恵みを探しに、コックのマリーさんと市場を訪れました。そこで見つけたのは、現地で“森のアスパラガス”と呼ばれる超巨大なアスパラ! 実はこれ、アスパラではなくヤシの仲間。なんと、家具によく使われる“ラタン”に近い植物なんです。ガボン南部やコンゴ共和国、コンゴ民主共和国などで食べられているんだとか。ゆでてそのまま食べてよし、肉や魚と炒めておかずにしてもよし。ほろ苦くておいしいですよ。訪れたときにはぜひご賞味ください!