超キケン!里山の暴れんぼう鳥

第472回「超キケン!里山の暴れんぼう鳥」

2016/9/18(日)午後7時30分~

春、北陸の美しい里山に、超キケンな鳥が現れます。チドリの仲間、ケリです。ハトと同じくらいの大きさにも関わらず、近づくものには何にでも襲いかかります。トビやカラスが近づけば、「ケケケッ、ケケケッ」と耳をつんざく鳴き声とともに、急降下。逃げるカラスを、猛スピードで追跡し追い払います。さらに、相手が人でも全く恐れることなく立ち向かっていきます。ケリがこれほど攻撃的な理由。それは田んぼに作った巣を守るためです。見通しの良い田んぼで、巣に近づくものを素早く見つけると、相手に気づかれる前に攻撃して追い払う「先手必勝」が、ケリの作戦なのです。5月、かわいいヒナが誕生。しかし、そのヒナを狙う恐ろしいヘビが接近。ケリは夫婦でヘビに体当たり!何とかピンチを乗り切ります。さらに、最大の天敵トビには、周囲で子育てする夫婦たちが協力。集団攻撃で強敵トビを見事撃退することに成功しました。しかし、そんな暴れんぼうなケリでも太刀打ちできないのが、田んぼの農作業です。「田起こし」や「水入れ」など、農作業の危険が次々とケリの夫婦に迫ります。子育てに失敗してしまうことも少なくありません。なぜ、危険いっぱいの田んぼで子育てするのでしょうか?そこには、変わりゆく環境の中で、田んぼに活路を見いだしたケリの切実な事情がありました。

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取材こぼれ話

北陸の里山 編

人とケリが共存する里山の暮らし

米作りが盛んな北陸地方。今回の撮影では、米農家の方々とケリの温かい関係を目の当たりにしました。里山に暮らすケリは、田んぼの真ん中に巣を作ります。でも不運なことに、ケリが卵を温める時期は、米作りの準備が始まる時期でもあります。そのため、田起こしや水入れなどで、どうしても繁殖を中断せざるを得ないことがあるんです。ところが、農家のなかには、田起こしの際に巣を避けたり、田起こしの時期を遅らせたりして、ケリの巣を守ってくれる方もいらっしゃいました。ケリのヒナは生まれてすぐに歩けるので、卵がかえるまで少し待ってもらえれば助かるんです。また、今回の取材でもカメラの設置などを始め、様々な面で快くご協力頂きました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!