ハチクマVSオオミツバチ 史上最大の決戦!

第424回「ハチクマVSオオミツバチ 史上最大の決戦!」

2015/8/16(日)午後7時30分~

誰もが恐れる危険なハチを、あえて獲物に選んだ命知らずなタカがいます。ハチクマです。これまで「ダーウィンが来た!」では、日本のクロスズメバチ、台湾のツマアカスズメバチとの激闘に密着。凶暴なスズメバチの巣を、巧みなワザと圧倒的な力で攻略する驚きの狩りを紹介してきました。

今回取材班は、東南アジアで越冬するハチクマの渡りを詳細に分析。すると渡りの途中にタイ南部の森で、さらなる強敵を襲っていることが判明しました。その名はオオミツバチ。“ミツバチ”と聞いて侮ることなかれ!世界最大級のミツバチで、日本のミツバチと比べて3倍近い量の毒を注入できる巨大な毒針で武装しています。さらにスズメバチをもしのぐ凶暴性と執念深さを併せ持ちます。畳1枚ほどの大きさの巨大な巣には5万匹もの大群が待機。巣に近づく敵を一斉に攻撃、時には2キロ以上に渡って追い続け、強力な毒針で刺し続けるというのです。

ハチクマは、この強敵にどう挑むのでしょうか?巣に近づいたハチクマは、なかなか攻撃をしかけません。じっくりと様子をうかがい、攻撃のチャンスを待ちます。それに対してオオミツバチは、いっせいに体を震わせて奇妙な音を出し威嚇。さらに、なぜか巣がみるみる大きくなっていきます!いったい何が起こっているのでしょうか?ハチクマVSオオミツバチ、史上最大の決戦の行方を追います。

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取材こぼれ話

タイ南部 熱帯のジャングル 編

恐るべし! ハニーハンターの神業

今回、ハチクマがオオミツバチを襲う事実を教えてくれた人がいます。オオミツバチの巣からハチミツを取るハニーハンターと呼ばれる人々です。でも、どうやって恐ろしいオオミツバチの巣からハチミツを取るのでしょうか?ハニーハンターは、まず森の中で巣を見つけ出すと、その場にある枯れ木と葉っぱ、草のツルを使い、器用に“たいまつ”を作ります。枯れ木の周りに葉っぱを巻き付けると、炎をあげて燃えることなく煙だけが出るのです。そして、いよいよハチミツ取りがスタート。巣がある樹上へは、なんと素足で登ります。10メートルもの高さを、まるでサルのようにスルスルと到達。そして、たいまつの煙でオオミツバチの巣をいぶします。煙に混乱したハチが巣から離れた隙に、ハチミツが入った部分だけを巣から切り取るのです。その間、わずか2、3分。1個の巣から多い時には20リットル以上のハチミツが得られるそうです。その味は濃厚で奥深く、野の花々の香りで満たされています。こうして人々は、はるか昔からオオミツバチを利用してきたのだと言います。私は思いました。オオミツバチにとって、最大の敵はハチクマではなく、私たち人間なのかもしれないと・・・。

防護服は“サウナスーツ”!?

今回の撮影で、最もつらかったこと。それはオオミツバチの恐ろしさを確かめるために、巣に近づいたときです。極めて危険なため、専用の防護服が欠かせません。でもこの防護服、ハチに対してはとっても安全なんですが、唯一欠点があります。宇宙服のように覆われたその内部が、メチャクチャ暑いんです。タイは熱帯に位置し、日中は35度近くにもなります。直射日光が当たればさらに内部の温度は上昇。あっという間に、中はサウナ状態になってしまうんです。しかもオオミツバチは、一度攻撃を始めると15分もの間、攻撃をやめません。ハチの攻撃が収まるのをジッと待つ間、本当に気を失いそうでした。でも、苦しんだ甲斐あって、オオミツバチの恐ろしさがよ―く分かる映像の撮影に成功しました。迫力満点の映像、ぜひ番組でご覧下さい。