密林で発見! 謎の小屋

第377回「密林で発見! 謎の小屋」

2014/8/24(日)午後7時30分~

ジャングルの奥地で発見された『謎の小屋』の秘密に迫りました。

その作者は、チャイロニワシドリのオス。森と小屋を何千回も往復して木の枝を運び、たった一羽で巨大な小屋を作ります。完成までには2ヶ月もかかるといいます。さらに、小屋の前には、鮮やかな花や木の実、昆虫の羽などを飾ります。こうした労力のかかった作業は、全てメスの気をひくため。地味な体をしているチャイロニワシドリのオスは、この小屋で自分がいかにすぐれているかをアピールするんです。飾りが多いということは、往復を繰り返すための体力がある証拠。加えて、花や木の実が多い場所に小屋を作っているということがわかります。つまり飾りは、オスの知識や経験も物語っているんです。

さらにオスには、驚くべき特技があります。それは、モノマネ。そのレパートリーは幅広く、他の鳥の鳴き声はもちろん、鳥が「バサッ、バサッ」と羽ばたく音、犬の鳴き声や馬のいななき、さらには人の声まで。オスは、多種多様な音を上手にマネしてみせることで、メスに知識や経験の豊富さをアピールしているのでは、といわれています。

モノマネと飾りを競い、必死にメスを呼ぶオスたち。恋の最終段階で重要な役目を果たすのが、巨大な小屋です。オスは小屋の中に姿を隠して鳴き、メスが入ってくるのをじっと待ちます。待ちきれずに飛び出してしまうと、プロポーズ失敗。メスは、せっかちなオスよりも、メスがその気になるまで待ってくれる優しいオスが好みなんです。

謎の小屋を舞台に繰り広げられる、チャイロニワシドリの求愛。その驚くべき秘密を解き明かしました。

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取材こぼれ話

インドネシアの陸上 編

ジャングルの奥深くでのキャンプ生活! お風呂は川!?

今回の撮影場所は「ダーウィンが来た!」の歴史に残るほどの奥地。日本から飛行機を何度も乗継ぎ、ニューギニア島(インドネシア領)の地方都市へ。そこからジャングルのガタガタ道を四駆のオフロード車で進み、幾度も川を越えます。半日かかって、標高1500メートルの山間部にあるハタム族の小さな村に到着しました。でも、目的地はまだまだ先。
ここからは、自分の足で登山です。人や動物が通った跡もない道なき道を、ナタで切り開きながら、もくもくと進むスタッフたち。足場は雨の影響でぐちゃぐちゃ。滑って転び、疲れてぐったりすることが何度もありました。そして・・・1日が経つ頃。標高2000メートル地点で、ついにあの謎の小屋を発見したんです。

発見後は、テント村を設営して撮影にあたりました。携帯電話やインターネットが通じないのはもちろん、電気も水道もガスもない過酷な環境。料理は、すべてたき火で作り、お風呂は川で済ませました。こうして、1ヶ月間におよぶ撮影生活が続けられたんです。

ジャングルでの生活 最大の悩みは湿気!

今回の撮影地は、赤道のすぐ南に位置する熱帯のジャングルでした。「熱帯」というキーワードを聞くと、とにかく暑い、というイメージです。でも、撮影地は標高2000?地点。気温は早朝には10℃まで冷え込むほど。寒かったんです。
一方、湿気はイメージ通り。撮影地の山が霧に覆われてしまうこともしばしば、ほとんど直射日光を見ることもありませんでした。
そんな環境で、一番困ったのは、ズバリ『洗濯』。
いくら干しても、一向に乾く気配はありません。しかも、そのまま放っておけば、カビだらけになってしまうんです。
でも、良い方法を思いつきました。たき火の熱を利用して、乾かす方法です。
火が燃え移らないように注意しながら、たき火の上に、服を数時間かけておきました。
すると・・・ 見事乾いてはいたものの、煙がくっついて服の色が一変!
白から、茶色になってしまいました。ジャングル生活は、苦労の連続なのでした。