これぞ親子愛!完全密着ミサゴの子育て

第298回「これぞ親子愛!完全密着ミサゴの子育て」

2012/12/23(日)午後7時30分~

タカの仲間の鳥・ミサゴ。2012年の春、島根県松江市の鉄塔の上にミサゴのつがいが巣を作り始めました。そこは偶然にも、NHKのロボットカメラ(災害などに備えて高所に取り付けられた無人カメラ)のまん前。巣とカメラの距離2メートルという、奇跡的なシチュエーションとなりました。

この機会を逃すまいとロボットカメラを管理するNHK松江放送局がミサゴに完全密着。巣作りからヒナの巣立ちまでをカメラで追い続けました。卵からヒナが生まれ出る瞬間や、オスが捕まえてきた魚をメスがヒナたちに与える様子など、至近距離だからこそ撮影できたお宝映像が目白押しです。

そんな密着取材の中で見えてきたのは、ヒナたちを育てる親鳥の懸命な姿です。卵を温め、食事を与えておけば勝手に育つと思ったら大間違い。巣を壊すような嵐が吹き荒れたり、30羽はいそうなカラス軍団に襲われたり、さまざまなハプニングがミサゴ家族にふりかかります。親鳥は、見ているこちらが息を飲むような必死さでヒナたちを守ろうと奮闘します。親鳥に応えるようにヒナたちは元気に育っていきますが、そんな中、いつまでも親に甘えっぱなしでなかなか一人前にならない末っ子のヒナ。見かねたお母さんが取った行動とは!?

ときに優しく、ときに厳しく愛情いっぱいにヒナに接する親鳥と、その愛情を一身に受けて成長していくヒナたち。人間も脱帽の親子愛を描く、ミサゴ家族のドキュメントです!

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取材こぼれ話

島根県松江市内のとあるロボットカメラ前 編

2012年の島根のアイドル、ミサゴ!

島根県松江市内のとあるロボットカメラ(災害のときなどに備えて各地の高い所に取り付けたカメラ)の前にミサゴが巣を作ったのは2012年3月。以来、カメラを管理するNHK松江放送局内でミサゴはちょっとしたアイドルになりました。

カメラマンはもちろん、撮影に直接は関係のないスタッフもときどき様子を見にきたり、「きのうカラスが来て大変だったんだよ!」と話題になったり。子育てに奮闘するありのままのミサゴの姿は、私たちの胸を打つものがありました。

貴重な映像を、ぜひ島根の皆さんにもお届けしようと、ヒナが生まれてからは、夕方の県内ニュースの中で「ミサゴの子育て日記」というコーナーを新設。平日は毎日、ミサゴ家族の様子やヒナの成長ぶりをお伝えしました。このコーナー、とてもご好評頂き、コーナーのスタートがいつもより遅れたときは「きょうは放送しないんですか?」と電話がかかってきたこともあるほど。半年間、局内のみならず、県内の皆さんに愛されたミサゴ家族です。

今回は、全国のみなさんにご紹介するということで、撮りためた映像の中でもえりすぐりのものを大放出。初公開のシーンも満載です。想像をはるかに超えるドラマチックなミサゴの子育て、どうぞご覧下さい。

スタッフには密かな心配が…

半年近くに渡るミサゴへの密着取材。ロボットカメラのメンテナンスを担当するスタッフには、気がかりなことがありました。それはズバリ「ミサゴのフン」。ミサゴのヒナたちは巣の外に向かって勢いよくフンをするので、頻繁にカメラのレンズに飛んでくることがあったんです。幸いカメラには自動車のようにワイパーと洗浄液が付いていて、レンズが汚れても大丈夫。でも、洗浄液には限りがあります。もしなくなったら、途中で撮影を断念せざるを得ません。補充のためにカメラ近づく訳にはいかないのです。結局、洗浄液がなくなることもなく、ヒナの巣立ちまで無事に撮影を終えることができましたが、実はヒヤヒヤものだったんです。