ウナギ大調査!産卵の謎を追え

第293回「ウナギ大調査!産卵の謎を追え」

2012/11/11(日)午後7時30分~

かば焼きでおなじみのスタミナ食材・ウナギ。日本人にとっては昔から身近な魚です。近年、数を大きく減らしていると話題になっています。ウナギの自然下での暮らしぶりは意外にも分からないことだらけ。
どこで生まれるのか、その場所すら長年、大きな謎とされてきました。産卵場所がわかったのはごく最近、2009年のこと。川で暮らすウナギは、日本から2500キロも離れた太平洋のグアム沖で産卵するのです。その後、海流に乗って半年もの長旅をし、日本へ辿りつくといいます。

驚きの事実をつきとめたのは、東京大学の塚本勝巳教授。40年間に渡ってウナギの一生を調べ続けてきた、世界的なウナギ博士です。
この夏、塚本教授は前代未聞の挑戦を行いました。自ら最新鋭の潜水艇に乗りこみ、グアム沖の深海に潜行。まだ誰も見たことのない、ウナギの産卵シーンを観察しようというのです。
しかし、だいたいの海域はつかめていても、観察のためには産卵現場をピンポイントで突き止めなければなりません。塚本教授は長年の調査から得られてきたヒントをもとに、ウナギの産卵現場に迫っていきます。

まず、日本から太平洋に乗り出した親ウナギは、海底山脈に沿ってグアム沖を目指すといいます。
そして、生まれ故郷の海に到達したことを匂いで感じ取ると、数万匹が一か所に集結。新月が近づいた夜、巨大なかたまりとなって産卵するといいます。

調査では、産卵直後の卵を大量に発見し、産卵場所の特定に成功!その現場に潜行した潜水艇は、はたして産卵行動を観察できるんでしょうか?

ウナギ減少問題の解決にもつながると期待される大調査。3か月に渡るスリリングなドキュメントです!

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取材こぼれ話

大海原 編

広〜い海で卵探し 絶対不可能と思いきや…?!

「大海原で、直径1ミリ程度の小さな卵を見つけ出す」
この途方もないチャレンジに40年間も挑み続けている研究者が、東京大学のウナギ博士こと、塚本勝巳先生です。

正直申しますと撮影前、私は「卵を見つけるのは宝くじをあてるより難しい」と思っていました。
だって皆さん、よくよく考えてみてください。「広〜い砂漠で、一粒の砂金を探す」くらい難しい挑戦ですよね。

ところがところが!この夏の調査では、ウナギの卵が大量採取。過去に例のない大発見があったんです!
塚本先生の情熱と探究心、そして40年かけて積み上げてきた調査の成果が実った瞬間でした。
その興奮の様子を、ぜひ番組でご覧ください。

ロマンたっぷり!海を漂う小さな命

今回の調査では、ウナギの卵を見つけ出すために、巨大なネットを船で引きました。
すると、奇妙な形をした小さな生きものたちが、たくさん捕まりました。そのほとんどは、海流に乗りながら大海原を旅している途中。潮に流されやすいよう、平べったい形をしていたり、ぷかぷか浮きやすい構造をしていたりと、バリエーション豊か。グアム沖で生まれたウナギの赤ちゃんも、海流に流され2000キロ以上も長旅をし、日本にたどり着くんです。
食卓でおなじみのウナギに、こんな生い立ちがあったなんて。番組をご覧いただければ、ウナギを見る目が変わること間違いなし、です。

【Q】大海原を旅する小さな生きものたち。ウナギの赤ちゃんもいます。どれでしょう?