花!海を走る

第043回「花!海を走る」

2007/2/25(日)午後7時30分~

沖縄県、西表島。イリオモテヤマネコなど、貴重な動植物がすむ亜熱帯の島です。その西表の海に、知られざる驚異の生きものがいるんです。海の中で咲く花、ウミショウブ。なんと、祖先は元々陸にいた植物が、1億年をかけて海の中で生きていけるように進化したんです。島の周りの浅瀬、海の底の砂地には一面に緑のウミショウブの草原が広がっています。
夏の大潮の日、ウミショウブは一斉に花を咲かせます。海の底から小さな白い花が次々と浮かび上がってくるんです。無数の花が海面を埋め尽くし、辺りは一面に真っ白になります。海面に出た花は、なんと花びらを反り返らせて水の上に立ち上がります。そして驚いたことに水面をスイスイと走りだします。
不思議なことに、一斉開花は、夏の間、潮の満ち干が最大になる大潮の日、しかも潮が引ききる3時間ほどだけにしか起こりません。ウミショウブは、そのタイミングを見計らう驚異の能力を持っているのですが、詳しいメカニズムは、未だに解明できていません。
海の中で咲き、海面を走る不思議な花、ウミショウブ。驚くべき戦略と3時間だけ繰り広げられる海上のドラマがくり広げられます。

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