進化するだまし合い!鳥の托(たく)卵最前線

第569回「進化するだまし合い!鳥の托(たく)卵最前線」

2018/10/14(日)午後7時30分~

他の種類の鳥の巣に卵を産みつけ、だましてヒナを育てさせる「たく卵」。巨大なカッコウのヒナをかいがいしく世話する里親の姿が有名だ。簡単にだまされているかと思いきや、だます鳥とだまされる鳥の間には高度な駆け引きがあることが最新の研究から明らかになってきた。番組最初の舞台はドイツのカッコウ対ヨシキリ。カッコウは、ヨシキリが巣を留守にしたわずかな隙に卵を産みつける。カッコウの卵は色も模様もヨシキリそっくりで、ヨシキリの親はなかなか気づくことが出来ない。一足早くふ化したカッコウのヒナは、ヨシキリの卵を巣から落として食べ物を独り占めする、という戦略だ。ところが最新のコンピューターを使った研究から、ヨシキリは卵の表面に秘密のサインを隠し、ニセの卵を見破ろうとしていることがわかってきた。さらに、アフリカ・ザンビアの攻防も興味深い。ミツオシエは、地下に巣をつくるハチクイにたく卵する。ミツオシエのヒナのクチバシは鋭くとがっていて、後から生まれるハチクイのヒナを次々と襲って殺してしまう。しかし地下ではたく卵のタイミングをはかるのが難しく、たく卵が遅れると先にふ化したハチクイのヒナに逆襲されてしまう。たく卵には、逆襲にあうリスクがあるのだ。一方、思いもよらぬ関係が生まれることもある。スペインでは、マダラカンムリカッコウがハシボソガラスにたく卵するが、互いに排除することなく、両者のヒナがどちらもメリットを得るという驚きの発見があった。カッコウのヒナがいることで巣が天敵に襲われにくくなったり、巣全体として食べ物の量が増えたりするというのだ。だます者とだまされる者が様々にせめぎ合う、たく卵。研究の最前線に迫る。

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