激闘!イタリア“野生馬”

第566回「激闘!イタリア“野生馬”」

2018/9/16(日)午後7時30分~

地中海に浮かぶイタリアの美しい島、サルデーニャ島。春から秋、半年あまり雨がほとんど降らない乾燥の島だ。この過酷な環境をたくましく生き抜く「野生の馬」がいる。ジャーラ馬だ。はるか昔、農耕馬として島に連れてこられたものが後に野生化したと言われ、現在600頭あまりが生息している。すみかは人がほとんど暮らしていない台地の上。ジャーラ馬はリーダーのオスを中心に、メスと子供、合わせて10頭前後の群れを作る。やっかいな相手が独身オス。リーダーのオスは体を張って家族を守る。この争いが激しさを極めるのが初夏。乾燥で馬たちの大切な水場が激減、多くの群れが一ヵ所の水場に集中する時期だ。オスどうしの戦いで頻繁に繰り出されるワザが、筋肉の発達した後ろ足の蹴り、名付けて「バックキック」。次に、前足で水面を叩く威嚇、「ウォータースプラッシュ」。そして最強のワザ「かみつきアタック」だ。オスたちは日々闘いに明け暮れ、休む間もない。さらに夏、馬たちを試練が襲う。取材をした年、50年に一度という大干ばつに見舞われたのだ。水場のほとんどが干上がり、地面の草も枯れ果て、馬たちは次々と命を落とす。そんな中、生き残りをかけて山をおりる群れも。滑りやすい急斜面を苦労して下るものの、台地の下は農家が手入れをして育てている牧草地や畑。結局、人に追い返されてしまう。一方で、この馬たちを支える活動をする人たちも。過酷な環境で懸命に生きる馬たち。長期密着で見えてくる感動の物語。

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取材こぼれ話

激闘!イタリア“野生馬” 編

馬だけじゃない、サルデーニャ島の魅力!

今回のロケ地、イタリアのサルデーニャ島。実はあることで、世界中の科学者の注目を浴びているんです。何でしょう?・・・答えは、ご長寿!100歳を超える「スーパーご長寿」がたくさん住んでいる島なんです。特にご長寿率が高いのが、島の内陸の山間部。海沿いのにぎやかなリゾート地とは趣が異なり、昔ながらの素朴な村が点在しています。見れば、100歳を超えるおじいさんが傾斜地の畑でクワをふるっているではありませんか! こちらでは、80歳代のおじいさん連中が、105歳の「マドンナ」を表敬訪問。ここでは、80歳はまだまだ「若い」!?

ご長寿の秘訣はスキンクリーム?

村唯一の食料品店を訪れたところ、スキンクリームを薦められました。「これはローザおばあちゃんが使っているクリームよ。107歳にもなるのに、シワのひとつもないでしょう!」。ここでは、ご老人が「邪魔者扱い」されることは決してありません。それどころか「大切な観光資源」だと言います。「ご長寿」が有名になってからというもの、村に外国からも観光客がたくさん来るようになったんです。「健康に年をとる秘訣を探るエコツーリズム」が今、ひそかなブームなんですって!

サルデーニャ島 魅惑の「ロケメシ」

「自然番組のロケ」と言えばいつも、食事で苦労します。ところが今回のサルデーニャ・ロケではスタッフみんな、逆に体重が増えて困りました。お世話になった宿のシェフが、長期滞在する私たちのために毎日、創作料理を振舞ってくれたんです。心意気に胸を打たれ、舌鼓を打つスタッフ。残さないようにとおいしくいただくうちに、ついつい食べ過ぎに…。本当に、ありがとうございました!