ジャンプ大好き!スプリングボック

第564回「ジャンプ大好き!スプリングボック」

2018/9/2(日)午後7時30分~

アフリカ南部のカラハリ砂漠にくらす草食動物スプリングボックが主人公。

特技はジャンプ。事あるごとにみごとな垂直ジャンプを連発する。このまるでバネのように跳ねまわる姿が名前の由来だ。ジャンプは、スプリングボックの暮らしに欠かせない。かわいいジャンプでピョンピョン駆け回るのは子どもたち。恋の季節が始まると、メスへのプロポーズの権利をかけ、オスたちは激しい戦いに明け暮れるが、勝ったオスは渾身の連続垂直ジャンプで、メスに自分の強さをアピールする。

ほとんど脚を曲げずに、背丈よりも高い連続ジャンプを繰り返すスプリングボック。なぜこんなことができるのか?その秘密は、足の先端の頑丈な腱。地面に着地する時に、つま先が曲がって腱が伸び、もとに戻ろうとする力で、まさにバネのように何度も跳ね上がれるのだ。

そして垂直ジャンプは天敵対策にもなるという。ライオンやハイエナなどを見つけたときにジャンプをすることで、天敵に対し「もう気づいているから襲っても無駄」、「自分には逃げ切る体力が十分ある」ということを知らせるサインの意味があるのだ。すると存在に気付かれたライオンやハイエナは狩りをあきらめるというわけだ。

ピンチにもチャンスにも大活躍するスプリングボックのジャンプの秘密に迫る。

※画像クリックで拡大します

取材こぼれ話

ジャンプ大好き!スプリングボック 編

いるけど撮れない!!

今回の主役、スプリングボックはライオンやチーターなど大人気の動物とは違って、普段から観光客などには見向きもされない地味な存在です。普段、彼らの近くに車が止まることなんて、ほとんどないため、近くに寄ってカメラの準備を始めるだけでも警戒されてしまいます。撮影をはじめて1週間ほどは、「群れのそばでカメラを準備→スプリングボック逃げる→カメラ片づける」の繰り返し。ほんとにすぐそばにはいるのに、カメラには映りません。でも辛抱強く、彼らが警戒しない距離を探り、最終的にはスプリングボックの方も私たちに慣れて、すぐ近くに来てくれるようになりました。

飛ぶのか飛ばないのか、それが問題!!

スプリングボックの垂直ジャンプ。最初は簡単に見られるものだと思っていました。
毎日、レンジャーや観光客から目撃情報を入手。ところが、翌朝、前の日にジャンプが見られたという場所に行って探し回るのですが…、どこにも見当たりません。広大な国立公園でスプリングボックの生息数は限られているので、そもそもスプリングボックを探すのが難しいのです。ようやく群れを見つけても、のんびり休憩中だったり、食事に夢中だったりでなかなかジャンプが撮れません。でも、時間をかけて観察を続けていくうちにジャンプをしやすい時間帯や場所が分かってきました。そして、オス同士のケンカ後の垂直ジャンプや、子どものカワイイ垂直ジャンプなどなど、貴重なカットが撮影できました。