目からビーム!トカゲの仰天護身術

第547回「目からビーム!トカゲの仰天護身術」

2018/4/29(日)午後7時30分~

北米南西部に広がるソノラ砂漠で暮らすツノトカゲ。体長10センチほどの小さな平べったい体に、頭から突き出た立派なツノ、背中は無数のトゲで覆われた独特な姿をしている。移動の仕方も特徴的。「ダッシュ&急停止」を繰り返し、敵に見つかりにくくしているのだ。ソノラ砂漠には、50種に及ぶヘビの仲間やコヨーテなど多くの生きものが生息し、体の小さいツノトカゲは常に天敵たちに狙われている。そこでツノトカゲは多彩な護身術を身につけた。基本の護身術は、じっとしているだけで砂漠の背景と同化する完璧なカムフラージュ。さらに、視力の優れたタカの仲間には、高度な技を繰り出す。体を伏せて腹を地面に密着させることで自分の影を消し、上空から発見されづらくする「影消し」だ。一方、匂いや体温を頼りに近づいてくるヘビには違った護身術を使う。全速力で逃げる「ロケットダッシュ」と、トゲのある背中を盾にして飲み込まれにくくする「トゲトゲシールド」。ツノトカゲはヘビのタイプに応じて、異なる2つの護身術を使い分けてヘビに対抗する。そして、ツノトカゲ究極の護身術と言えるのが目から放たれる「真っ赤なビーム」。コヨーテなどに襲われると、相手の顔をめがけて発射し、撃退する。赤いビームの正体は、ツノトカゲの血液。敵が嫌がる成分が含まれているのだ。次々と襲来する敵に対し、仰天の護身術を連発して対抗するツノトカゲ。衝撃映像のオンパレードでお送りする。

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取材こぼれ話

目からビーム!トカゲの仰天護身術 編

見つかるまで2週間!!

広い砂漠の中で小さなトカゲを見つけるのは簡単ではありません。しかも相手はカムフラージュの達人ツノトカゲ。ソノラ砂漠で最もうまく砂漠に溶け込んでいます。研究者と合流できるのは現地到着からおよそ2週間後、それまでは自力で探さないといけませんでした。まずは地元の人への聞き込みから。「知り合いの家の庭に出たらしい」「昔遊んでいた広場で見た」「きのう工事現場の近くで見た」などなど、それらしい情報を得ると現場へ向かい、灼熱の砂漠を歩き回りますがなかなか見つかりません。そんな中、見つけるコツを2つ教わりました。まずは“アリの巣を探す”、次に“ツノトカゲのフンを探す”。この方法で砂漠を歩き回り、初めの1匹に出会ったのがなんと2週間後!喜びと興奮はひとしおでした。

砂漠撮影の強敵は?

撮影地のソノラ砂漠はまさに西部劇の世界。多種多様なサボテンがあちらこちらに生えています。最も目を引くのがサワロと呼ばれる柱サボテン。1本の太い幹から腕を伸ばすように太い幹が枝分かれし、まるで人が立っているかのようです。中には樹齢300年以上?と言われる巨大なものも!一方、撮影隊を悩ませたのが、チョヤサボテンという鋭く細いトゲが無数に生えるサボテン。一見キレイですが、ちょっと触れるともう大変!抜けないんです!トゲには細かい返しがついていて、抜こうとするほどに皮膚の中へ、これが激痛!こんなものがあちこちに生えているからたまりません。撮影中、何度も腕や足に刺さっては、その度に叫び声が上がるのでした。