大捜索!謎の空飛ぶ十字架

第542回「大捜索!謎の空飛ぶ十字架」

2018/3/25(日)午後7時30分~

最近、日本の海で十字架のような形の謎の飛行物体が相次いで目撃されている。銀色に輝く細長い体に、左右に伸びた突起。その姿はまるで「空飛ぶ十字架」だという。

取材班は、その正体を突き止めるべく、沖縄や屋久島、小笠原の海で大捜索を敢行。目撃証言や研究者らによって偶然撮影されたわずかな写真を頼りに取材を進めた結果、謎の「空飛ぶ十字架」が飛行する一部始終を撮影することに成功した。その正体は、「トウザヨリ」という全長50cmほどの魚。研究者も「常識外れ」と驚く飛行術の持ち主だった。

トウザヨリは一見、飛べなさそうな体をしている。空飛ぶ魚の代名詞トビウオが翼として使う胸ビレが、トウザヨリでははるかに小さいのだ。ところが、トウザヨリには、この小さな翼を補う秘策がある。なんと、空中に飛び出した瞬間、胴体を90度ねじることで、普段は縦位置にある背ビレと尻ビレを横向きにし、「二つ目の翼」にしてしまうのだ。トウザヨリの奇想天外な飛行術の秘密を、実物大の模型と風洞実験を用いて徹底分析する。

トウザヨリやトビウオなど、魚たちが空を飛ぶ理由は、マグロなどの大型の捕食者から逃れるためだ。しかし、空にも敵はいる。海鳥カツオドリは、時速100キロを超える猛スピードで急降下し、飛び出した魚たちに空中で襲い掛かる。ところが、トビウオはこの強敵・カツオドリに対抗する驚きの飛行術を持っていることが分かってきた。着水した瞬間に90度進行方向を変えたり、飛行中に体をひねって急減速したりして、カツオドリの攻撃を巧みに交わすのだ。

トウザヨリの驚きの飛行術に加え、魚と海鳥の前代未聞の空中戦にも密着。知られざる空飛ぶ魚の世界に迫る!

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取材こぼれ話

大捜索!謎の空飛ぶ十字架 編

きっかけは水族館職員のこぼれ話

空を飛べる魚は「トビウオ」だけ…と思ってはいませんか?実は、私もその一人。ほかにも、見事に飛ぶ魚がいると知ったのは、沖縄の水族館職員Mさんと話したのがきっかけです。まるで「空飛ぶ十字架」のようなその魚。とっても奇妙な飛び方をするというではありませんか。一体、その正体は何?これはダーウィン取材班の出番か!でも調べてみると、手がかりはごくわずか。早くも苦戦の予感が・・・。

まるで罰ゲーム!? 走る漁船から撮影せよ

神出鬼没の相手をどう撮影すればいいの?取材班がまず取った撮影方法は、目撃報告のある海域を愚直に船で走り回るという作戦。でも、難題がありました。航行中の船は激しく振動するため三脚が使えないこと。それを解決すべくたどり着いたのが「足」で振動を吸収し、すばやくカメラを向けられるように「カメラを担いで立つ」という撮影スタイル。でも、走る船は不安定。ずーっと立ちっぱなしのカメラマンは、何だか「罰ゲーム」みたい・・。

助っ人参上!驚きのシーンの撮影に成功

苦戦する取材班に救いの手を差し伸べてくれたのが、海を知り尽くした漁師のみなさんです。様々な情報を頂くだけでなく、捜索にも参加して頂きました。その結果、これまで漁師さんも見たことのない「空飛ぶ十字架」の驚きの光景を目の当たりに!さらに、魚と海鳥による手に汗握る「空中戦」の撮影にも成功したんです!番組でどうぞお楽しみください。