ネコ大特集!(1)男はつらいよ!

第529回「ネコ大特集!(1)男はつらいよ!」

2017/11/12(日)午後7時30分~

昨年放送し、反響を呼んだ「ネコ」。今年は2週連続で大特集する!ペットとしても大人気のネコだが、最大の疑問が飼いネコの突然の失踪。若いオスが急に家を出て、しばらくすると傷だらけになって帰ってくる事件が後を絶たない。若オスにいったい何が起きているのか?そこで、取材班が再びあの“猫の島”へ!100匹ほどのネコが人と共存する福岡県の相島(あいのしま)だ。ここで研究者とともに、コムギと名づけられた一匹の若いオスに完全密着。すると、旅に出なければならないオスの宿命が明らかになった。若オスは自分の居場所を確立するために故郷を離れ、未知の場所を旅するのだ。だが、その旅路は過酷。大人のオスから厳しい恋のルールを学び、食事もままならないつらい日々が続く。実は、飼い猫の失踪も、オスのこの習性が本能として残っていることが原因だったのだ。コムギも旅路で先輩たちから様々な洗礼を受ける。ある日、コムギは大人のオスが他のオスの子を殺した現場に遭遇する。これは、子どもの命を奪うことでメスを発情させ、自分の子孫を残そうとする「子殺し」という行動だ。やがてコムギも不可解な行動を示すようになる。だれかれ構わず攻撃を仕掛け出したのだ。そんなコムギの後を追うと、生まれて1週間ほどの7匹の赤ちゃんの元へ。まさかコムギも赤ちゃんの命を奪うのか…!?世界で活躍する動物写真家・岩合光昭さんも島に駆けつけた。「オスの生きざまにこそ、野生動物の要素がびっしり詰まっている」と語る。男はつらいよ!旅に生き、戦い続けるオスネコたちの物語、前編。

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取材こぼれ話

ネコ大特集!(1)男はつらいよ! 編

猫の島に伝わる「火の用心!」

「ひぃ〜のぉ、よぉ〜じん!」カチ、カチ
「火の用心」を呼びかける子どもたちです。独特の節回しと拍子木の打ち方があり、代々先輩たちから教わります。何と70年前から続いているんだとか。きっかけは、島で民家8割を消失した明治3年の大火災。火の手が上がった時、多くの大人たちが漁に出かけていたため、島に残っていたお年寄りや子どもたちだけではどうすることもできなかったのです。以来、「自分たちの島は自分たちで守ろう!」と相島少年消防クラブを結成。夜回りや消火訓練を続けているそうです。
今では子どもの数は小学校、中学校合わせて10人ちょっと。毎日のように当番が回ってくるはずです。「毎晩、大変だね」と声をかけると、照れながら「ありがとうございます」ときっちり挨拶。島の桟橋には「祝・防災功労者内閣総理大臣表彰」という大きな横断幕が掲げられています。長年の防災への取り組みが伝わり、表彰を受けました。自分たちが島を守るという意識をしっかり受け継ぎ、誇りを持って続けているんですね。私たちも撮影中の大きな励みになりました!これからも、頑張ってください!!

島の特別な卒業式

熱烈な島のファンがいます。それは、学校の先生たち!先生は島の外で暮らしていて、毎朝、船でやって来ます。海が荒れると船は欠航し、島に渡れなかったり、自宅に帰れなかったり。苦労も多いはずです。でも、どの先生に聞いても、退職するまでこの島で教えたい!という方ばかり。生徒数は少ないんですが、その分、先生と生徒が濃密な時間を過ごし、まるで家族のような関係に。
3月、そんな先生たちにもお別れの時は来ます。島を離れていく先生たちを、みんなで送ります。船のデッキに立つ先生と生徒の手には色鮮やかな紙テープ。船が出港すると紙テープが舞いますが、もうその頃には号泣する(生徒さんではなく)先生が続出!船が見えなくなるまで、お互いに手を振り続けていました。学生時代の思い出はきらきらと輝いているものですが、先生たちの思い出も負けないくらい輝いているんですね。