決め手は○○! 小さなカニ 恋の大作戦

第526回「決め手は○○! 小さなカニ 恋の大作戦」

2017/10/15(日)午後7時30分~

片方だけ極端に大きなハサミを持つハクセンシオマネキ。甲羅の幅が2センチ足らずの小さなカニだ。まるで潮を招くように白いハサミを振るユニークな仕草からこの名がついた。実は、ハサミが大きいのはオスだけ。ハサミを振る独特の動きは、メスを誘うオスの恋のダンスなのだ。熊本県天草の永浦干潟は、ハクセンシオマネキの日本最大の生息地。7月になると、干潟ではオス同士のケンカがあちこちで起こる。巣穴のまわり、半径30センチほどの縄張りをめぐる争いだ。巨大なハサミを武器に、押しやったり、投げ飛ばしたり、まさに格闘技。やがて戦いを勝ち抜いたオスたちは、ハサミを振るダンス合戦に入る。オスの狙いは、メスに自分の巣穴に入ってもらいカップルになること。遠くにいるメスにも気づいてもらえるよう、オスは精一杯ハサミを振り続ける。しかし、首尾よくメスが巣穴の入り口まで来たからといって、オスは安心出来ない。さらにまだメスの審査を経なければならないのだ。その審査とは「音」。オスが巣穴から音を出し、メスを誘うのだ。最新の研究で、音には、オスの体の大きさやスタミナなどの情報が含まれているらしいことが分かってきた。こうして審査に合格するとカップルになり、メスは産卵、2週間後に赤ちゃんは引き潮の海水に乗って海に出る。そして2か月ほどで再び干潟に戻ってくるのだ。干潟の愛きょう者、ハクセンシオマネキの知られざる恋に密着する。

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取材こぼれ話

決め手は○○! 小さなカニ 恋の大作戦 編

え!アフリカゾウと同じレンズでないと撮れない!?

今回の主役、ハクセンシオマネキはとにかく小さい。何せ、甲羅の幅は大きなオスでも2センチ程度。しかも、ちょっとでも動くとすぐに巣穴に入ってしまう厄介ものでした。もちろん、虫の目レンズは大活躍!!小さなカニも遠くの海もその向こうの山まで映ります!!でも、アップの映像の多くは、意外にも、アフリカでゾウを撮影するときと同じ望遠レンズ。この方法だと、カニに近づかなくともよいので巣穴に逃げこまれることもありません!

とても繊細なハクセンシオマネキ!ストレスがたまると体の色が変わります!!

ハクセンシオマネキは、甲羅に様々な模様があります。筋があったり茶色だったりとても個性的です。それが繁殖期になると、甲羅一面が真っ白になるものも見られるようになります。でも、捕まえてみると…なんと真っ白だった色が茶色に変わってしまうではありませんか。ハクセンシオマネキは周囲の変化を敏感に感じ取り、ストレスを感じると体の色が変わってしまうんだそうです。とても繊細な生き物なんですね。

実は、「台風男」?干潟にやってきた新井アナウンサー

今回は、ナビゲーターとして新井秀和アナウンサーに登場してもらいましました。番組内ではさわやかに登場し、とても楽しそうに見えます。が、実は撮影時、近くに大型台風が…その影響で予定より早く潮が満ちてくるし、風も雨も・・心配事が続出。とにかく、大急ぎで撮影を済ませ、新井アナは脱兎のごとく去っていきました。なんでも新井アナ、前の現場でも台風を連れてきて置き去りにしたそうな!