スギが大好き! ニホンモモンガ

第523回「スギが大好き! ニホンモモンガ」

2017/9/24(日)午後7時30分~

鳥取県のスギ林にすむニホンモモンガ。クリクリの大きな目が超かわいい、体長15センチほどのリスの仲間だ。日中は巣穴である木の穴で休み、夜になると木から木へと自由自在に滑空して移動する。これまでは目撃例が少なく、暮らしぶりは謎だらけだったが、最近の研究により、意外にもスギの植林地に多くいることが分かってきた。スギの植林地は地上に他の木や草があまり育たず、動物の食べものも乏しいため、一般的に生きものの種類や数が少ないと言われている。なぜニホンモモンガはスギ林を好むのか?生まれてまもない2匹の赤ちゃんと母親の暮らしに密着していく中で、モモンガとスギ林との深い関係が見えてきた。大きな理由は食べもの。ニホンモモンガの主食は植物の葉や芽、実だと考えられる。一年中葉が生い茂るスギ林はうってつけなのだ。人々を悩ます花粉も大好物で、食べものには事欠かない。さらに、モモンガが巣材に好んで使うのはスギの木の皮。はがれやすいため大量に集めやすく、細く柔らかい繊維状に加工しやすいため保温性が高いのだ。スギの恵みをふんだんに受けて、2匹の兄弟はすくすくと育っていく。1匹はやんちゃ坊主で好奇心旺盛、巣の外に出たくてしょうがない。もう1匹はおとなしく、巣にとどまりがち。そんな対照的な性格を持つ子どもたちを、母親は優しく見守り、スギ林で生きていく技を教える。超貴重な巣内での授乳や、木の皮を使った布団づくりなど、スクープ映像も満載!スギの恵みを受けて命をつなぐニホンモモンガの暮らしに迫る。

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取材こぼれ話

スギが大好き! ニホンモモンガ 編

鳥取は雪国だ!

皆さん、鳥取砂丘のある鳥取県が雪国って、ご存知でしたか? 今年、撮影現場の智頭町は、大雪による車の立ち往生で全国ニュースになりました。ロケ地はさらにその先7キロの山奥、人力で雪かきをしながら進みました。しかし、たどりつかず、ロケができない日もありました…。

大学生パワー炸裂!

撮影では、地元の公立鳥取環境大学の学生の皆さんに大変お世話になりました。モモンガは、なかなか姿を現さず、巣を出るときから見続けないと、一晩かかっても全く出会えないこともあります。動物に関心が高い学生は、昼間から一つずつ巣をチェック。バテて動きの鈍い中年クルーを助けていただきました。度々、夕飯まで作ってもらい感謝感激です!

モモンガの森を守る男たち

「別にモモンガを守るのが目的ではありません」と怒られそうですが、撮影地の森は、手入れの行き届いた「スギ林」。地元、芦津集落の人たちは、4月下旬から週3日は山に入り、「自伐」とよばれる間伐作業を自ら行っています。そんな努力が、結果的に、モモンガの森を守っています。詳しくは番組で。

モモンガも撮影クルーも24時間体制!?

生きものの撮影のなかでも、夜行性動物は大変です。一晩中観察しなくてはならなかったり、さらに昼も巣の中で子どもたちが動いていたり…。「働き方改革」が叫ばれる昨今ですが、モモンガたちはそんなことは露知らず…。