魔法の食べもので生きるサル

第502回「魔法の食べもので生きるサル」

2017/4/23(日)午後7時30分~

舞台はアフリカ、タンザニアの沖に浮かぶザンジバル島。深い森の中、1日中高い木の上で木の葉ばかりを食べて暮らすサルがいる。この島にしかいない固有種のサル、ザンジバルアカコロブスだ。本来警戒心が強く人前にもめったに姿を現さないこのサル。しかし最近、人里で暮らす群れが増えているという。畑や人家の庭にやってきて、硬くて黒い「あるもの」を食べる姿が目撃されているのだ。それは何と「炭」。炊事などで人が使う炭を手に取り、バリバリと音を立てて食べるのだ。炭を食べるサルなんて、世界中でもほかにはいない。なぜ炭を食べるのか?謎を解くため、取材班は人里で暮らすこのサルの群れに密着。するとザクロやイチジクなど、人が植えた果樹の葉を食べたあと、決まって炭を食べていた。一方、本来の生息地の森にすむ群れは炭を食べないという。実は人里で暮らすサルたちの最大の問題は食生活。食事のバランスが悪いため、体内に毒素がたまってしまい、常に「死のリスク」に直面しているのだと言う。それを防ぐためサルたちが編み出した「魔法の食べもの」こそ「炭」。体内の毒素を炭に吸着させ、排出しているのではないかと考えられているのだ。絶体絶命のピンチを乗り切るため、魔法の食べものを編み出したサルたちの驚きと感動の物語。

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取材こぼれ話

魔法の食べもので生きるサル 編

森は落とし穴だらけ

「ウワッ!」という悲鳴が聞こえた。アフリカ・タンザニアのザンジバル島。国立公園の森の奥へと分け入ったときだった。ゴツゴツした地面はサンゴがむき出し。草に覆われた亀裂にカメラマンがひざまで足を落とし、動けなくなっていた。皆で引っ張り上げてなんとか救出。ザンジバル島はサンゴが隆起した島、そのためこうした落とし穴があちこちにあるのだ。ケガがなくて、本当によかった…。

森の中では追跡困難!

お目当てのサル、ザンジバルアカコロブスをついに発見。しかし高い樹上を素早く動き、なかなか姿を見られない。ようやく動きを止めたサル、今度は樹上から取材班をじっと凝視。明らかに人間を警戒している。深い森で暮らし、警戒心の強い今回の主人公。森の中での追跡は困難を極めた。

人里でも見られるってホント!?

最近、人里でも目撃例が増えているというこのサル。さっそく村の人に聞き込み開始。農家のおじさんに聞いてみると「畑によく出てくる」という。張り込みをしてみると…本当に現れた!木から降りて、いったい何をしているんだろう?

食べていたのは“魔法の食べもの”

詳しい観察の結果、サルたちが畑に座り込んで食べていたモノが明らかになった。黒くて硬い、私たちもよく知っているあるモノ。だがとても「食べもの」と呼べる代物ではない。調べていくと、このサルが人里で生きていくために欠かせない、大切な食べものであることが分かってきた。サルにとっては命を支える“魔法の食べもの”、その驚きの真実を明らかにする。

カメラマンにサルがプロポーズ!?

人里で暮らすザンジバルアカコロブスたちは、森で暮らす群れとは違って人を恐れない。サルに対して村の人たちが優しく接しているからにほかならない。人とサルの「いい関係」が出来上がっているのだ。ある日のこと、若いサルがカメラマンに尻尾を上げてお尻を見せてきた。これはメスがオスを誘うポーズだという。サルにモテモテのカメラマン。喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら…複雑な心境だったという。

思わず笑える! サルの“秘技”を激写!!

人里のザンジバルアカコロブスは食べものを求めて道路を行ったり来たり、横断しなくてはならない。しかしそこは車通りの絶えない島一番の幹線道路。人里で暮らすこのサルたちは、道路を安全に渡るための驚きのワザを持っていた。なんと電線を伝って空中移動!この離れ業、1頭1頭、その性格が表れるからおもしろい。やんちゃな若ザルや、慎重〜なお母さんザルなど…。まるでサーカスのようなサルたちの「秘技」を、番組でたっぷりとご紹介!