強いぞ!日本の国鳥キジ

第500回「強いぞ!日本の国鳥キジ」

2017/4/9(日)午後7時30分~

放送500回目の節目を飾るのは、日本の国鳥「キジ」。

光沢のある羽と長く伸びた尾羽を併せ持つ美しい姿と、世界で日本にしかいない珍しさから国鳥に選ばれた。おとぎ話「桃太郎」で、桃太郎のお供として鬼退治に大活躍するなど、日本人には昔から馴染み深い鳥だ。

実際のキジも美しいだけでなく、とても勇猛果敢な鳥だ。春の繁殖期になると、オスは甲高い声で頻繁に鳴いて自分の縄張りを主張。他のオスが縄張りに侵入しようものなら、大バトルが勃発!ケヅメと呼ばれる鋭い突起を持つ足で跳び蹴り攻撃、さらにクチバシで相手の羽をむしり取る。一瞬の間に、キックとクチバシの連続攻撃を繰り出して徹底的に打ちのめす。オスの気性の荒さは折り紙付きで、なんと縄張りを通りかかった人間をもライバルと見なして襲い掛かるほどだ。

やがて縄張りにメスがやって来ると、オスは体を傾けて美しい羽を見せつけ、尾羽を揺らしプロポーズ。つれない態度をとられても諦めず、1羽のメスに数十回も粘り強くプロポーズを繰り返す。カップルが成立すると、メスは草の中にひっそり隠れて10個ほどの卵を産む。この時、卵を守るメスの秘策が「フリーズ作戦」。オスと違って地味な体色を活かして、敵が近づいてきても巣の中でピクリとも動かない。徹底して目立たないことで敵をやり過ごすのだ。一方、オスは縄張りをパトロールして敵を発見すると警戒音を発し、メスに知らせる。卵を狙うヘビを見つけると激しく攻撃。夫婦が力を合わせてわが子を守るのだ。日本の里山に暮らすキジ。その知られざる素顔に迫る。

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取材こぼれ話

強いぞ!日本の国鳥キジ 編

「桃太郎」のお供。イヌ、サル、・・・キジ!?

日本の国鳥キジに徹底的に迫るのが今回の番組。日本の国鳥は?とたずねても答えられる人はごく少数。でも、「桃太郎」に出てくる生きものは?と聞くと、みなさん、ちゃ〜んとキジを挙げてくれました。キジが桃太郎のお供に選ばれた理由。答えは「身近にいて、強い」。キジの暮らしぶりをじっくり見た私は、そう信じます!

まるでクジャク!?こんなにキレイなのに…

子どものころ、初めてキジのオスを見て「クジャク」だと思っていたワタシ。久しぶりに再会して、あらためてその美しさにホレボレ。日ざしを浴びると羽の色が幾重にも輝くんです。本当に美しい!でも、そんなオスの求愛にもメスは「けんもほろろ」な態度。人と同じく、キジの女心も難しいもんだなあと思いました・・・。

本当に強い!激変するオス

撮影前、正直、心配だったのがオスの戦闘力。でも、さすが桃太郎のお供。繁殖期になると、オスは猛烈に凶暴になるんです。普段のおとなしい姿とは大違いの、激変・激強ぶりをバッチリ撮影することに成功!オス同士の大バトル、宿敵アオダイショウとの死闘などなど。本当に強いキジの姿を大公開!

国鳥キジを探してみないか

今回の取材で分かったのは、キジが人間の身近な生きものだということ。カッコよく、いじらしい、愛されキャラだということ。田舎で開けた場所を散策する機会があれば、ちょっと探してみてください。河川敷、畑、運動場などなど、意外な場所でひょっこりと姿を見せてくれるはずです。