瞬間移動!? チーター謎の狩り!

第499回「瞬間移動!? チーター謎の狩り!」

2017/4/2(日)午後7時30分~

時速100キロを超える世界最速の走りで獲物を捕らえるチーター。だがその常識を覆すチーターの狩りが最近、アフリカ南部のナミビアから報告された。研究者が70回の狩りのスピードを測定したところ、最高時速の平均はたったの30キロほど。だが獲物はちゃんと捕まえている。自慢の俊足を生かさずに、いったいどんな狩りをしているのか?

今回、研究者とともにチーターの首に小型カメラを装着し、その秘密を探ることにした。するとチーターは「ブッシュ」と呼ばれる低木の茂みを巧みに利用していることが分かった。獲物の後方およそ20メートルを追いかけるチーター。視界から獲物が消えて逃げられたかと思った次の瞬間、突然チーターの目の前に再び獲物が現れる。まるでチーターが瞬間移動したかのようだ。

映像を詳しく分析したところ、チーターは獲物の速さや体の傾きなどから相手が急ターンすると予測。真後ろを追うのをやめてブッシュに突っ込み先回りし、一気に距離を縮めて捕らえていたのだ。実は、よく知られているチーターの俊足の狩りが観察されるのは、遮るものが少ない大草原のサバンナ。だがナミビアではブッシュが邪魔をして、チーターはスピードを武器に狩りができない。その代わりにブッシュを巧みに利用することで、まるで「瞬間移動」するかのような狩りの技を編み出していたのだ。さらに今回の取材で、不得意だと考えられていた夜間にも狩りを行っていることも判明。

これまでほとんど紹介されてこなかった、ブッシュの環境に生きるチーターを初追跡。俊足ハンター、チーターの常識を覆す驚きの暮らしに迫る!

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取材こぼれ話

ナミビアのブッシュ 編

チーターにくっついてブッシュを歩け・・・

たいして走らず狩りを成功させちゃう、謎のチーターが今回のターゲット。舞台はアフリカのナミビア。チーターは「ブッシュ」と呼ばれる茂みの中に生息している。しかし撮影にあたっては、この環境が超クセ者だった。茂みの中にチーターが入ってしまうと、その姿はほとんど見えない。だからとにかくチーターを見失わないよう、ピッタリと後ろをついて歩くしかない。

って言うか、むっちゃ走ってるやん!

でもこれが甘かった。いくら「走らない」とはいえ、相手はチーター。彼らにとっては「駆け足」程度の移動でも、人間にとってはほとんど全力疾走だ。しかもあたりはトゲトゲの植物だらけ。引っかかるたび、思わず「痛い〜!」って叫んじゃいそうになる。30分も追跡するとヘトヘトに…。

超緊張!チーター越しに獲物発見!!

でもそんなとき、チーターが突然獲物を見つけて忍び足に。その瞬間、私たちも緊張。呼吸すら押し殺しながら、チーターの動きに合わせてそっと動く。感動したのは、チーター越しに獲物の姿が見えたとき。ふつうこんな視点で、撮影なんてできない。

撮った!チーター目線の狩りの瞬間

狩りが始まると、さすがに私たちの足では追いつけない。だがチーターの首に装着していた小型カメラ「チーターカム」が、決定的瞬間をバッチリ記録してくれていた。今まで誰も見たコトのない、チーター目線の大迫力映像だ。番組ではこの映像を徹底分析。すると、まるでチーターが「瞬間移動」したかのような、驚きの狩りのワザが見えてきた!