大発見!世界最小カメレオン

第482回「大発見!世界最小カメレオン」

2016/11/27(日)午後7時30分~

アフリカ・マダガスカルは、90種類ものカメレオンが暮らすカメレオン王国。世界最大のパーソンカメレオンや、世界一カラフルなパンサーカメレオンなど、色も姿も千差万別。共通するのが、舌を長く伸ばして虫を捕らえる狩りのスゴ技です。舌の長さは胴体の2倍、それが10分の1秒にも満たない超高速で飛び出します。その狙いは極めて正確、まさに名ハンターそのものです。

数あるカメレオンの中でもとびきり変わっているのが、全長3センチ足らずのヒメカメレオンの仲間。指先に乗るほど小さなカメレオンです。その一種、ミクロヒメカメレオンは、2012年に発見されたばかりの新種。全長わずか2.5センチ。は虫類の世界最小記録を更新し、世界中で話題になりました。

これほど小さなヒメカメレオン、小さいが故に苦労も絶えません。雨粒ではね飛ばされたり、ヤスデにひかれたりすることも…。さらに多くのカメレオンが樹上で暮らしているのに対し、ヒメカメレオンは天敵の多い地面で暮らしています。そのため夜眠るときだけは天敵を避けるため、草の上にわざわざ登らなければならないのです。実は、ヒメカメレオンは最も原始的なカメレオン。最近の研究で、こうした草に登る行動が発端となり、樹上生活への「進化」が始まったと考えられています。まさにカメレオン大繁栄の土台を作ったのが、この小さなヒメカメレオンだったのです。

ヒメカメレオンは、その恋もまた独特。小さい体のため出会いが少ないのです。そのためオスはメスと出会うとその上に乗り、そのまま何日も過ごします。しばらくするとメスはわずか2個だけ卵を産みます。生まれた赤ちゃんは、全長わずか1.5センチ。弱々しい体ですが、生まれたときから自分で獲物を捕らえなければなりません。

小ささを極めたヒメカメレオン。驚きいっぱいの暮らしに密着します。

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