日本中の空へ!コウノトリ復活最前線

第446回「日本中の空へ!コウノトリ復活最前線」

2016/2/7(日)午後7時30分~

全長1mを超える大型の鳥、コウノトリ。田んぼのドジョウやカエルなど、里山の小動物に頼って暮らしています。かつては日本各地で見られましたが、戦後、環境の悪化などが進み生息数が激減。1971年に野生のコウノトリは絶滅してしまいました。その後、海外から譲り受けたコウノトリを元に人工繁殖に成功。2005年、兵庫県豊岡市で初めて野外に放されました。2年後、放された鳥たちが野外での繁殖に成功。現在、豊岡周辺におよそ50羽が暮らしています。こうしたなか、去年、コウノトリの繁殖地を豊岡から日本各地へと広げる新たな取り組みが始まりました。千葉県野田市と福井県越前市で、人に育てられたコウノトリが初めて野外に放されることになったのです。取材班は、2か所の放鳥計画に完全密着!7月、野田市では、放されたばかりの鳥にトラックが急接近。あわや衝突寸前!?さらに10月、越前市で放されたコウノトリは、田んぼで巨大なヘビを食べようとして逆襲にあい、かまれてしまいました!まさにハプニングの連続。さらに取材班は、コウノトリの兄弟同士が助け合って生き抜く貴重なシーンの撮影にも成功します。しかし、冬になり、野田市で放された1羽のメスに思いがけない出来事が起こります。果たして、プロジェクトは成功するのでしょうか?コウノトリ復活の最前線をドキュメントします。

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取材こぼれ話

豊岡・野田・越前 コウノトリのふるさと 編

目指せ!コウノトリとの暮らし

今回の取材場所は、主なところだけでも、絶滅したコウノトリを初めて復活させた兵庫県豊岡市、新たにコウノトリを放した千葉県野田市と福井県越前市の3か所に及びました。さらに取材期間も半年以上にわたり、これまで自分が手がけた取材の中で、最も大がかりなものになりました。そのなかで印象に残ったのは、各地のコウノトリプロジェクトに関わる皆さんの熱い思いです。越前市では、40年以上前に見たという絶滅直前のコウノトリの姿と今回放鳥されたコウノトリを重ね合わせ感激している農家の方。コウノトリが無事飛び立つ様子を、まるでお母さんのような暖かいまなざしで見届けた女性。他にも、自治体やNPOの関係者、地元の子どもたちなど、本当に多くの方々がコウノトリとともに暮らすことに喜びを感じ、夢みているということを実感させて頂きました。

特に、豊岡の復活プロジェクトに長年関わっている方からお聞きした次の言葉が、強く心に残っています。「コウノトリにとって良い環境は、人間にとっても良い環境のはず。それを自分の子や孫たちに引き継いでいきたい」。コウノトリを里山に復活させることは、私たちが暮らす環境を豊かにすることにつながる。今回の番組を作っていく上で、とっても大切なことを教えて頂きました。

今回の取材では、全国各地の本当に多くの方々にお世話になりました。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!