サバンナの珍獣!岩山のバレリーナ

第431回「サバンナの珍獣!岩山のバレリーナ」

2015/10/4(日)午後7時30分~

今回の舞台は、タンザニアのセレンゲティ国立公園。草原の中に、島のように浮かぶ岩山が点在しています。この岩山を住みかにしているのがウシの仲間のクリップスプリンガーです。体長1メートルほどと小柄で、小鹿のような愛くるしい顔立ちをしています。最大の特徴は、尖ったヒヅメ。まるで、バレリーナがつま先立ちをしているような姿から「岩山のバレリーナ」とも呼ばれています。クリップスプリンガーは、この尖ったヒヅメで、岩肌のわずかな凹凸をとらえて急な斜面でも軽々と移動することが出来るんです。日中は、常に岩山の上からヒョウなどの天敵の接近を監視。敵を発見すると、最高時速100キロにもなる駿足を駆使して、一目散に逃げます。険しい岩山でこれほどのスピードで走れる敵はいません。クリップスプリンガーにとって岩山は身を守るのに欠かせない場所なんです。

ある日のこと。大切な岩山を巡って、クリップスプリンガー同士の争いが勃発。食べ物となる植物が豊富で、見晴らしも良く、条件が抜群のこの岩山。互いに我が物にしようと必死なんです。相手の隙をついて一進一退の攻防戦が繰り広げられます。果たして、一等地の岩山はどちらの手に!?

バレリーナのような華麗なステップと、軽やかな身のこなしで岩山を駆け回るクリップスプリンガー。その不思議な暮らしぶりに迫ります。

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取材こぼれ話

セレンゲティ平原の岩山 編

サバンナの珍獣は岩山のバレリーナ?

野生の王国、セレンゲティ国立公園。ゾウ、ライオン、ヒョウ、シマウマ、キリンなどなど、大人気の動物たちがたくさんいます。でも、セレンゲティ国立公園にも、まだまだ知られていない動物がたくさんいるんです。みなさんは、クリップスプリンガーという動物の名前を聞いたことがありますか?小鹿のようなとってもかわいい動物です。
取材班も、長ーいまつ毛と、愛くるしい目をしたクリップスプリンガーに初めて出会った瞬間から、そのかわいらしさにメロメロになりました。でも、クリップスプリンガーは、かわいいだけではありません。ものすごいジャンプ力の持ち主なんです。クリップスプリンガーとは、現地の言葉で「岩を飛ぶ者」という意味。その名の通り岩でも崖でも、脅威のスピードで走り、自分よりも何倍もの距離をジャンプします。そんなことができるウシの仲間は、セレンゲティ国立公園でもクリップスプリンガーだけです。今回は、ハイスピードカメラでそのスゴ技に迫ります。特殊なヒヅメで岩をとらえる様子、筋肉の動きなどかわいいだけじゃないクリップスプリンガーをご覧ください。