サバンナの大異変!負けるな母さんヒョウ

第426回「サバンナの大異変!負けるな母さんヒョウ」

2015/8/30(日)午後7時30分~

野生動物の宝庫、東アフリカ・セレンゲティ平原。ここで今、アカシアの大木が、一斉に寿命を迎えて枯れる奇妙な現象が起きています。この異変に最も影響を受けているのがヒョウ。ヒョウは木の上から獲物を探し、狩った獲物は木の上に持ち上げて食べます。ヒョウの暮らしに大きな木は欠かせないんです。

この逆境の中、必死に子育てをする1頭のメスがいます。その名は「ビッグママ」。これまで10頭以上も子どもを育ててきたベテランお母さんです。取材班とビッグママの出会いは2011年。当時、すでに異変は始まっていました。番組では大木が減っていく中、2頭の子供たちを育てあげる様子を紹介しました。ビッグママは、普通なら使わないような小さな木でも狩りに使ったり、身を隠す木がなくなった場所ではアリ塚になりすましたりと、ベテランならではの知恵と工夫で生き抜いていました。

あれから4年。アカシアの大木は更に減り続けています。ビッグママは推定15歳、人間に換算すると70歳ほどという高齢にもかかわらず、なんと、今年も2頭の子どもを育てていました。しかし、大木が激減したため、獲物に気づかれずに接近することができなくなり、狩りは失敗の連続。さらに、天敵ハイエナから襲撃を受けたり、ハチの大群に襲われたり…。そこに追いうちをかけるのが、セレンゲティ平原周辺の異常気象。この異常気象が引き金となり、天敵のライオンが増え、ヒョウの生活を脅かしているんです。

しかし、そんな逆境にも負けずにビッグママは子供たちを守り育てていきます。逆境の中、編み出したのが、増えたライオンを逆に利用するという驚きの作戦。異変に立ち向かって生きるビッグママの子育て奮闘記です。

※画像クリックで拡大します

取材こぼれ話

アフリカ・雨季のセレンゲティ平原 編

  

私たちが撮影に出かけたのは、4月下旬のこと。タンザニアの雨季は3〜5月と言われていますが、これまでの20年以上に渡る取材経験から、撮影地では4月の上中旬には雨季は明けて乾季が始まる頃と読んでおりました。ところが、雨季が長引いていたのです。
タンザニアでは、雨季と言っても日本の梅雨のようにシトシトと振り続ける雨ではありません。遠くから黒い雨雲がやって来てあっという間に豪雨。1時間ほど降り続けるとピタッとやみます。しかし、その雨量はとても多く、周囲は水浸しになってしまいます。特に、ビッグママが暮らす辺りはとても水はけが悪く、一度雨が降るとなかなか乾きません。撮影用の車が、水たまりにはまりこんでスタックする「事件」が何度も起きました。その度に救援車を呼んだり、通りがかりの観光客の車にお願いして助けてもらったりして、撮影を続けました。皆さんに感謝!!です。大自然の中で撮影していると、近年の「異常気象」には、本当に悩まされます。