大追跡!穴掘り珍獣ツチブタ

第411回「大追跡!穴掘り珍獣ツチブタ」

2015/5/17(日)午後7時30分~

アフリカ・ケニアのサバンナに暮らす珍獣ツチブタ。鼻先から尻尾の先までの大きさはおよそ1メートル50センチほど。ウサギのような長い耳を持ち、顔はブタそっくりです。しかし、ブタとは全く別な生きもの。前足に備わった頑丈な爪を使って地面に巣穴を掘り、昼間はその中に潜んでいます。夜になると姿を現しますが、生息数が少ない上に、警戒心が非常に強いため、これまで野生の姿が詳細に撮影されたことがありませんでした。そこで今回、ケニアの研究チーム(KWS・ケニアワイルドライフサービス)と協力して、大探索を敢行しました。

まず、昼の間にツチブタが潜んでいそうな巣穴を見つけ、無人カメラで撮影に挑戦。しかし、一向に撮影できません。そこで、目撃情報をもとに夜に活動するツチブタを捜索する作戦も開始しました。すると、活動中のツチブタを発見!そして土を掘って食べものを探す様子を観察することに成功!食べていたのは、地面に巣を作るシロアリ。長い舌を使ってなめ取るように食べていたのです。

さらに、研究チームとともに、ツチブタに発信器を装着し、追跡調査も敢行。その結果、昼の間にツチブタがこもる巣穴の特定することに成功しました。そしてリモコンカーに搭載したカメラや無人カメラで撮影した映像によって、ツチブタが巣穴に入ったあと、フタをするように土で盛り上げ、姿を潜めていたことが判明したのです。

その他にも、ツチブタの行動範囲がおよそ2キロ四方だということや、行動範囲の中に十数個もの巣穴を持っていることなど、数々の新発見を得ることができました。こうして、ほとんど知られなかったツチブタの素顔が、明らかになったのです。

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取材こぼれ話

アフリカ・ケニアのサバンナ 編

  

今回の舞台はケニアのサバンナ。狙いはツチブタです。ツチブタが掘った穴は自然保護区中の至る所で見つけることができます。でも・・・その姿はめったに見られません。夜行性動物なので、現地の人でさえなかなか見ることのできない珍獣中の珍獣なんです。

そこで、今回、ケニアの野生動物を研究、保護しているケニアワイルドライフサービス(KWS)の研究チームとタッグを組み、調査を兼ねて撮影することにしました。調査の目玉は、捕獲されたツチブタに発信器を装着して行った大追跡です。ツチブタの行動を妨げないように、首輪型にした発信器はGPS信号や電波信号などを発信し、正確にツチブタの居場所をとらえることができます。この追跡システムによってツチブタとの遭遇率は格段に向上しました。その結果、これまで知られていなかった巣穴の場所や使い方、そして行動範囲などを詳しく知ることができたんです。

さらに、赤外線カメラを搭載したリモコンカーを巣穴に潜入させ、穴の中のツチブタ撮影にも挑戦!ところが、予想外の映像が映し出されました・・・。夜のサバンナのツチブタ大追跡、ぜひご覧ください。