本当はスゴい!トビの実力

第389回「本当はスゴい!トビの実力」

2014/11/30(日)午後7時30分~

ピーヒョロロ…。
輪を描くように大空を舞うトビ。

「トビがタカを生む」のことわざで知られ、タカの仲間にも関わらず、他のタカよりも劣っているように思われがちです。でも、それは大間違い!実はトビは海辺や人里を中心に、日本中で大繁栄を遂げたタカなんです。多くのトビが暮らす秋田県の大潟村とその周辺を舞台に、トビの実力に迫りました。

トビの実力。その一つは飛行能力です。トビはまったく羽ばたくことなく、はるか上空へ舞い上がります。上昇気流を敏感に察知すると、大きな翼で風をとらえるのです。こうすることでムダな体力を使うことなく、空から食べ物を探すことができるのです。

そして人の数倍と言われる視力で、食べ物を見つけると急降下、地面や水面をかすめるようにして、キャッチし、飛び去って行きます。

トビの実力。もう一つは人の営みを利用する賢さです。漁港で漁師が作業を始めれば、おこぼれの魚を狙って集まり、牧草の刈り取りが始まれば、逃げ場を失ったネズミやカエルを狩りに集まってきます。人の動きを観察して、効率的に食べものを得る方法を知りつくしているのです。

今回、トビの子育てにも密着しました。協力してヒナを育てるトビの夫婦。そこに、ライバルであるカラスが出没します。トビと生活環境や食べものが重なるカラスは、トビにとって「宿命のライバル」なのです。果たしてトビの夫婦は、カラスの妨害に負けず、無事にヒナを育て上げることはできるのでしょうか? 身近な鳥、トビの知られざる姿をご紹介します!

※画像クリックで拡大します

取材こぼれ話

秋田の田園地帯 編

  

気持ちよさそうに大空を舞うトビ。そんなトビと一緒に空を飛んだら、どんな風に見えるのでしょう。こんな単純な理由で挑戦したのが、パラグライダーを使っての撮影です。さっそく専門家に協力してもらい、撮影することにしました。

協力してくれたのは小野寺久憲さん。トビを師匠と仰ぐ、パラグライダーの大ベテランです。早速トビを発見。飛んでいるトビに近づこうとしますが…、猛スピードで目の前を横切り、近づくと急ターンで振り切られてしまいます。さすがの小野寺さんもなかなかその実態をとらえることができません。でも何度か挑戦するうちに、何とかトビと同じ上昇気流に乗ることができました。

映像を見ると、トビはものすごい強風の中を、実にうまくバランスを取りながら飛んでいます。さらにそのスピードは、予想以上に速く、良くこんな状態で食べ物を見つけられるものだ…と感心させられました。トビに大接近とまではいきませんでしたが、空を一緒に飛ぶ気分は味わって頂けると思います。