シリーズ東京湾(2)潜入!海の“お花畑”

第367回「シリーズ東京湾(2)潜入!海の“お花畑”」

2014/6/8(日)午後7時30分~

東京湾の生きものたちに迫るシリーズの2回目は、“外湾”と呼ばれる湾の南部が舞台です。外湾には「え!ここが東京湾?」というくらい、美しい世界が広がっていました。海底は色とりどりのサンゴに覆われ、まるで“お花畑”のよう。そこに色鮮やかな熱帯魚が群れをなして泳ぎまわります。

外湾で見られるサンゴの多くは、ソフトコーラルと呼ばれる軟らかいサンゴの仲間。一見、植物のように見えるサンゴですが、実はプランクトンを食べて生きる動物です。海中を漂う小さなプランクトンを触手で捕らえます。

外湾にサンゴが多い理由は、この海ならではの環境にあります。黒潮が流れ込むため水温が高く、都会に隣接した“内湾”から栄養分に富んだ水が流れ込むことで、サンゴの食物となるプランクトンが大発生するためです。

外湾には豊富なプランクトンを求めて、さまざまな回遊魚も集まってきます。すさまじい大群でやってくるのはキビナゴ。それを狙うのはブリの群れです。ブリは海底の地形を巧みに利用して、キビナゴを追い込んでいきます。大群同士の壮絶な追跡劇は圧巻です。

さらに、豊富なプランクトンは、意外な生きものも東京湾に呼び寄せます。ジンベエザメやマンボウ、イトマキエイ、さらには絶滅危惧種のオサガメなど、ビッグゲストが次々に姿を現します。

驚きの映像満載!知られざる東京湾の姿に迫ります。

※画像クリックで拡大します

取材こぼれ話

東京湾・外湾 編

「50年間東京湾に潜り続けた男」の集大成

突然ですが、今回の番組を作るためにタッグを組んだカメラマンは、なんと御年69歳の超ベテランカメラマン。日本の潜水撮影の草分け的存在の尾崎幸司さんです。東京都出身の尾崎さんは小さいころから東京湾を遊び場にして育ち、50年にわたって東京湾に潜り続けてきました。これまで世界各地の海を撮影してきた尾崎さんですが、集大成にと挑んだのが今回の東京湾での撮影だったんです。

いつどこにどんな生きものが現れるのか、すべて頭の中に入っているという尾崎さん。長年の経験は、外湾の撮影で特に威力を発揮しました。オサガメのような珍しい生きものや無数のブリとキビナゴの攻防戦など、現場を知り尽くしていた人でなければ出会えない貴重映像の数々を見事にモノにしてくれました。尾崎さんの50年の集大成、そんな奇跡の映像の数々、どうぞお楽しみに!