口が2つ!?スーパー怪魚ウツボ

第325回「口が2つ!?スーパー怪魚ウツボ」

2013/7/7(日)午後7時30分~

今回の主人公は「海のギャング」と呼ばれる、ウツボです。口には鋭い歯が並び、いかめしい顔は見るからに獰猛そうな魚です。東京湾の入り口、千葉県館山沿岸の海底は日本有数のウツボの楽園。ウツボが隠れるのに最適な岩の隙間が無数にあるためです。岩場に数十匹のウツボがひしめく光景は圧巻です。最近、ウツボについて、驚きの発見がありました。ウツボは肉食、他の魚などを襲って食べるんですが、獲物を捕らえるとき、まるで映画「エイリアン」に登場する怪物のように、喉の奥から「第2の口」を伸ばして獲物を引き込むというのです。引きこむ力は非常に強いため、横向きに咥えられたサバなどの大型の魚が、真二つに折れながら喉の奥に消えていきます。番組ではウツボの口の中を覗く事の出来る特殊な内視鏡カメラやX線撮影を駆使して驚異の捕食法に徹底的に迫りました。また、今回、取材班はウツボが陸に上がる謎の行動を目撃。魚なのにどうして陸に上がってくるのか?ウツボの目的は一体何なのか?面白実験で、魚の常識を超えたウツボの上陸行動の謎を解明しました。さらに、30年前に一度目撃されただけだという産卵の様子の撮影にも挑戦。貴重な瞬間を撮影することに初めて成功しました。

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取材こぼれ話

千葉県 館山沿岸の海底 編

どう猛な怪魚 ウツボの撮影に挑む

今回ウツボを取材しようと思ったきっかけは、以前「ダーウィンが来た!」でイセエビの番組を作ったことでした。イセエビは岩の隙間に隠れていることが多いのですが、その隣によくウツボが鎮座していたんです。イセエビの番組では、イセエビを襲いに来たタコをウツボが食べるシーンをお伝えしたんですたが、その時に見たウツボのなんともいえない迫力、存在感にひかれてウツボを深く調べることにしたんです。

今回ウツボを本格的に取材するにあたり、気をつけたことがありました。ウツボは「海のギャング」とも呼ばれるどう猛な魚。噛まれてけがをしたというダイバーの話をよく聞きますし、インターネットには、指を失ってしまったというショッキングな話ものっています。私たちは万が一に備えて金属製の手袋をはめて撮影に臨みました。

実際海に潜ると、ウツボの方から一方的に人を襲ってくることはありませんでしたが、威嚇のために近寄ってくることはありました。日本の海の生きものの取材でこんなに肝を冷やしたのは初めてです。

ちょっとこわ〜い思いをしながら撮影した迫力映像の数々、どうぞご期待ください。