聞いてびっくり! カラスの言い分

第322回「聞いてびっくり! カラスの言い分」

2013/6/16(日)午後7時30分~

とっても身近な鳥カラスを徹底解剖!誰もが良く知っている鳥ですが、その暮らしは意外に知らないことだらけ。早朝の街、ゴミに群がるカラスたちは、全身黒ずくめに大きなクチバシで近づき難い雰囲気ですが、よ〜く見るとカラスたちの方が常にビクビク、あたりを警戒しています。人間が少しでも近づけばあっという間に飛び去る用心深さ。さらに、食べ物の探し方も決して“やみくも”ではありません。目ざとく発見するためのすぐれた視力を持っているんです。カラスの好物・生肉と、本物そっくりに作った食品サンプルを並べて実験してみると、なんと、カラスは一瞬で本物を見わけてしまいました!カラスの目は、人間には見えない「紫外線」を感知することができるため、紫外線の反射の違いで本物とサンプルを瞬時に見わけることができるんです。番組では、カラスたちが見せる不思議な行動にも注目。なぜか風呂屋の煙突の上に集まったり、器用に自分で水道の蛇口を開けて水を飲んだり、そして、車のタイヤに轢かせてクルミの殻を割るカラスまで!さらには滑り台を滑ったり、アンテナで鉄棒遊びを楽しむ驚きの映像も大公開。一見奇妙な行動の数々から見えてくるのは、“都市”という環境を食事から遊びにまで、実に巧みに使いこなして暮らしているカラスの姿です。身近な隣人カラスの言い分にそっと耳を傾けます。

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取材こぼれ話

東京&宇都宮 実験 編

コワモテの悪役 実は意外に小心者!?

「カラス」にどんなイメージをお持ちですか?
街の方々にインタビューしてみると、ほとんどの方が「怖そう」「苦手」というお答え。「ダーウィンが来た!」で登場する時も決まって悪役ばかり。でも、ゴミをあさっている以外はどこで何をしているか意外に知らないですよね・・・というわけで、まずは東京都内のカラスから取材を始めました。

どこでも見られる鳥だから撮影なんて簡単!と思われるかもしれませんが、実は大違い。カラスはとっても用心深く、撮影しようとカメラのレンズを向けるとすぐ逃げてしまって全く近づけません。面白いことに、カラスを全く気にしていない通行人がすぐ近くを通っても逃げないのですが、取材班が近づこうとすると、すぐに逃げてしまいます。じーっと彼らを見つめている私たち取材班は、カラスにとってとても怪しい存在だったに違いありません。

実験の撮影も苦労の連続

用心深い性格のカラス。飼育下での実験シーンの撮影も苦労の連続でした。カラスのとある能力を見せてもらうため、宇都宮大学で行われている実験の撮影をお願いしたところ、飼育されているカラスたちもとても用心深く、人がケージの周りにいると、警戒して実験に参加してくれない、とのこと。通常のカメラでは撮影できないことがわかりました。しかも、たとえ小型でもカメラをとても警戒するんだそうです。そこで1週間ほど前に、あらかじめカラスのケージに小型カメラを設置させてもらい、十分にカラスに慣れてもらった上で撮影開始。無事、驚きの実験結果を撮影することができました。賢い鳥だけに周りの環境の違いに敏感に反応するため、実験に協力してもらうのも大変なんだそうです。「カラスにはいつもクロウ(Crow)させられるんですよ」とは宇都宮大学の杉田教授のお言葉でした。