野生で解明!セキセイインコの不思議

第317回「野生で解明!セキセイインコの不思議」

2013/5/12(日)午後7時30分~

ペットとしておなじみ、セキセイインコ。番組で疑問や情報を募集したところ、600件を超える投稿が寄せられました。最も多かったのは「どうしておしゃべりが上手なの?」というもの。謎を解明すべく、オーストラリアで暮らす野生のセキセイインコに密着しました。普段は数十〜数百羽で群れを作り、乾燥した荒野を放浪して暮らすセキセイインコ。熱帯低気圧・サイクロンによって大量の雨が降ると、水辺や草の実りを求めて数十万羽が集まり、繁殖が始まります。セキセイインコは、一度つがいになると生涯連れ添い、常に行動をともにすると言われています。この夫婦の絆を深めるのに欠かせないのが「まね」の能力です。研究によると、つがいになった当初は全く違うオスとメスの鳴き声が、しだいにそっくりになることが分かりました。メスは自分と似た声のオスを好むため、オスがメスの鳴き声をまねるのだといいます。また、セキセイインコは人間とよく似た舌を持つため、人間の声のような音を出すことができます。ペットのセキセイインコは飼い主をつがいの相手だと見なし、絆を深めようと、人の言葉をまねておしゃべりしていたのです。ほかにも「なぜ赤いセキセイインコはいないの?」「魅力的な体の匂いの秘密は?」など、視聴者から寄せられたさまざまな質問にお答えしながら、セキセイインコの不思議を解明していきます。

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取材こぼれ話

オーストラリア&日本 編

野生では「予想不可能」な鳥

取材を始めたときに最も驚いたのは、野生のセキセイインコを調査している研究者がほとんどいなかったこと!こんなに誰でも知っている鳥なのになぜ?と思いましたが、それもそのはず。“どこにいるか”全く予想できないからです。セキセイインコは日本の20倍の面積を持つオーストラリアの広大な荒野を数十〜数百という小さな群れで放浪しているため、普段は見つけるのも困難。継続的に追って調べることはほぼ不可能なのです。

そんなセキセイインコが数十万羽もの大群になるときがあります。それは熱帯低気圧・サイクロンが大雨をもたらした後。水や食料となる草のタネを求めて集まるのです。カゴの中の鳥のイメージのセキセイインコですが、その正体は自然のリズムの中でダイナミックに動き回るまさに「野生の鳥」。ペットが見せるさまざまな芸やふしぎな行動のルーツは、野生の暮らしでつちかわれた習性にありました!

皆さんのご協力に感謝!

今回もうひとつ驚いたことは視聴者の皆さんの“セキセイインコ愛”の強さです。お送りいただいた写真やイラスト、ペットへの温かい思いがつづられた投稿を拝見しながら、セキセイインコがいかに親しまれ愛されているかを実感しました。

実際に撮影にうかがったのはごく一部のお宅ですが、それぞれに飼い主さんとセキセイインコたちが堅い絆を結んで暮らしているのがよく分かりました。最初は見知らぬ撮影スタッフや大きな機材にびっくり、緊張していたセキセイインコたちですが、慣れてくるとパワー全開!で、おもしろい行動をいろいろと撮らせてくれました。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!