寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密

第309回「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」

2013/3/17(日)午後7時30分~

「魚は眠るのか?」知ってるようで知らないこの疑問を徹底究明!すると、水槽の中の小さな金魚はもちろん、海の中を四六時中泳ぎ続ける巨大なマグロまで、すべての魚はちゃんと眠っていることが明らかに!しかし、夜はサメやウツボなど肉食の恐ろしい魚たちが動き回る魔の時間帯。魚たちにとって眠ることは命の危険と隣り合わせだったのだ。そのため小さな魚たちはサンゴの隙間や岩陰に身を隠して眠る。さらに、体の色を変えて海底の模様になるもの、毒のある背びれをピンと立てて眠るもの、一晩中海藻に噛み付いて海藻になりきって眠るものまで、魚たちはユニークな眠り方で危険な夜をやり過ごしていた。そんな中、沖縄のサンゴ礁の海で、ひときわ奇妙な眠る方をする魚を発見!全長25センチのハゲブダイだ。なんと透明な寝袋に包まれて眠るのだ。一体何のために寝袋の中で眠るのか? ハゲブダイの夜の過ごし方を徹底的に観察すると、寝袋の驚くべき機能が見えてきた。ハゲブダイは、寝袋の中に自分の匂いを閉じ込め、鋭い鼻を持つウツボなどの天敵から身を守るっていたのだ。さらに、最新の研究で、ウツボよりもはるかに厄介な「小さな天敵」の存在が明らかに。寝袋はこの「小さな天敵」から身を守るために、欠かせないものだったのだ!目からウロコ、知られざる魚たちの睡眠事情に迫る!

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取材こぼれ話

沖縄・夜のサンゴ礁の海 編

魚にも人間っぽいところがあった!?

寝袋で眠る魚 ハゲブダイ。今回の撮影は、まずその日中の様子から始めました。すると、昼間はさかんに海藻を食べたり、オスたちは縄張り争いに忙しく動き回っていました。しかし、日没近くになると、急に動きが鈍くなるんです。ぼーっとしているのようものや、昼間とは別人のようなにフラフラと泳ぎまわるものも。表情こそないのですが、ホントに「眠そうだなあ」と思わずにはいられませんでした。

でも、撮影には大きな苦労がありました。太陽が沈めば、当然海の中も暗くなります。照明を最小限にとどめても、ハゲブダイは明かりを嫌がってサンゴの奥深くに潜り込んでしまうんです。なかなかなか寝入る瞬間が撮れない日々が続いていたある日のこと。カメラの目の前で照明を気にすることなく、いとも簡単に眠ってくれる一匹のオスのブダイに出会ったんです。この図太い性格のオスのおかげで、不思議な寝袋のことをなんとか番組でご紹介することがでたんです。寝袋で眠るハゲブダイの姿、苦労の末に撮影に成功した、眠りにつく瞬間の映像を是非ご覧ください。