ワニと対決!  オオカワウソ大家族

第302回「ワニと対決! オオカワウソ大家族」

2013/1/27(日)午後7時30分~

南米・アマゾンに暮らすオオカワウソは、体長2メートル、体重30キロにもなる世界最大のカワウソです。どことなく愛嬌のあるかわいらしい見た目とは裏腹に、大好物はなんと猛魚ピラニア!しかも、一日に体重の1割に相当する3〜4キロもの魚を食べる大食漢なんです。そのため、群れごとに狩りの場となる広大なナワバリを持って暮らしています。魚が乏しいときは、獰猛なワニ、カイマンさえ襲って食べることもあります。

手強い相手に対するオオカワウソ最大の武器は「チームワーク」。一組の夫婦にその子供たち、さらに他から来た若者、あわせて20匹にもなる大家族が一致団結。天敵のワニやナワバリを侵す他のオオカワウソと対決するんです。さらに、子育ても家族総出。愛くるしい赤ちゃんが泳ぎの練習を始めると兄弟たちが取り囲み、ワニなどの天敵が命がけで守り抜きます。

そんなオオカワウソにとって、大家族は不可欠な存在です。家族を失い独りで暮らさざるを得なくなったオオカワウソは、日々の魚の確保にも四苦八苦。魚を盗もうと他の家族のナワバリに侵入して追い返されたり、せっかく捕った魚をワニに横取りされそうになったりと、厳しい暮らしを強いられてしまうんです。

番組では、アマゾン川でよく見られる“浮き草”にそっくりなロボットカメラを作成し、警戒心の強いオオカワウソに大接近することに成功。アマゾンに君臨する最強軍団、その結束力の秘密に迫りました!

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取材こぼれ話

南米・アマゾンの川辺 編

とってもシャイなオオカワウソ

私たち取材班は、これまでに何回もアマゾンに取材に行っています。相手はサルだったり、鳥だったり。その間に、他のいろいろな種類の動物にも出会いました。しかし、オオカワウソだけは、滅多に会う事がありませんでした。それはオオカワウソの数が少ないということだけでなく、きわめてシャイな生きものだからです。たいてい我々が発見する前に気付かれ、隠れてしまうのです。

今回向かった場所は、長年地元の研究者によって調査が行われている場所なので、オオカワウソがいる事は間違いありません。しかし、果たしてカメラの前に姿を見せてくれるかどうか、見せてくれたとしても様々な生態が撮影できるくらいの距離まで近づかせてくれるかどうか、危惧される点でした。陸上の動物ならば、テントなどで隠れ場所をつくって気付かれないよう待ち伏せすることができます。しかし、水の上ではボートで探すしかなく、隠れようがなかったんです。

新兵器「浮き草カメラ」登場

シャイなオオカワウソを間近で撮影するために、取材班が目をつけたのが、アマゾン川のあちこちに浮かんでいる「浮き草」です。ラジコンのボートに浮き草の葉っぱをくっつけてカムフラージュ。名付けて「浮き草カメラ」を作ったのです。ところがカメラは完成したものの、なかなかカワウソに出会えません。焦燥感ただよう頭に浮かんでくるのは、渡哲也さんの歌う「みちづれ」の歌詞「♪花が咲かない浮き草に実がなるのをひたすら待っている〜」。しかし、我が「浮き草カメラ」には、実がなってくれなければ困ります。試行錯誤を繰り返すうち、カワウソに近づくことに成功。ついに“実のなる日”がやってきたのです。その成果は、是非番組でごらん下さい。