東京へ進出中! 清流の宝石カワセミ

第294回「東京へ進出中! 清流の宝石カワセミ」

2012/11/18(日)午後7時30分~

バードウォッチャー憧れの鳥、カワセミ。青く輝く美しい姿から、「清流の宝石」と呼ばれます。
大自然の清流に暮らしていると思いがちですが、今、東京全域に進出中だということが調査によって明らかになってきました。
銀座や赤坂、二子玉川といった繁華街の周辺や東京郊外の住宅地など、驚くほど身近なところで暮らしているのです。

そこで番組では、東京・町田市のコンクリート張りの川で暮らすカワセミのシティライフに密着。半年にわたる長期取材によって、ほほえましい恋の物語や、親鳥が羽をボロボロにしながら必死に子育てする感動的な姿などをとらえました。

さらにカワセミの都会暮らしをつぶさに見ていくと、本来の清流での暮らしからは想像もできない苦労が明らかになってきました。
最大の問題が、なんと“住宅難”。カワセミは、一般的な鳥と違い、垂直な土壁に1mほどの穴を掘り、その中に巣を作ります。都会には、カワセミが巣を作れるような土の壁面があまりないのです。人間同様、都会での“住宅難”に直面したカワセミ夫婦。どう乗り切るのでしょうか?
キーワードは、やはり人間と同じ、“遠距離通勤”。普段暮らしている川から遠く離れた場所に巣を作っていたのです。

しかし、大変なのは巣立ったあとの子どもたち。初めての飛行で、離れた川に行かなければなりません。数々の危険に見舞われます!必死で誘導する親鳥・・・。
はたして、子どもたちは無事に川にたどり着けるのでしょうか?

さらに番組で募集した「都会のカワセミ情報」には、全国から300通以上のお便りが寄せられました。その中から、驚きのカワセミ情報をご紹介します。

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取材こぼれ話

都内の住宅地 編

カワセミといえば、大自然のイメージ…!

私が初めてカワセミと出会ったのは、長崎県対馬の山中でツシマヤマネコを撮影していた時でした。まるで稲妻が走るように、目の前をコバルトブルーに輝く、物体が飛んでいったのです。ほんの一瞬の出来事ではありましたが、実物のカワセミはあまりにも美しく、感動のあまり呆然とその場に立ち尽くしてしまいました。

カワセミを取材するべく現状を調べると、最近では都会でも見られるようになっている、という事実がわかりました。バードウォッチャーの間ではすでに知っている方もいて、都内の生息地を色々歩いてまわると、数十人のアマチュアカメラマンがカワセミを撮影している現場にも遭遇しました。カワセミの人気、恐るべしです。

さらに今回の番組で主な舞台となった都内の住宅地では、カワセミが人の存在を怖れず、すぐ近くで暮らしている様子も見ることができました。

たくましく、都会に順応したカワセミ。番組では、そんな意外な姿はもちろん、都会生活の苦労から、恋や子育てまで。カワセミの東京シティライフに密着します。

カワセミ情報へのお便り ありがとうございました!

番組では春から「都会のカワセミ情報」を募集しました。

毎日のように皆さんから新しい情報が届き、現在までに300通以上になっています。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。

情報の数は、カワセミの人気ぶりを物語っていますが、同時に全国各地の都市部でカワセミが目撃されているということもわかりました。東京はもちろん、大阪の都市河川、愛知の公園、広島駅のすぐ近く、福岡市内の水辺など、家や学校、職場からすぐ近くの水辺にカワセミはいるようです。

番組の中では、全国各地からお寄せ頂いた、驚きの目撃情報もご紹介しています。皆さんも、身近な水辺でカワセミを探してみると意外な素顔が見られるかもしれません。とっても美しい鳥がすぐ近くに暮らしているだなんて、うれしいですよね!