全身パワフル! 巨大マグロ

第266回「全身パワフル! 巨大マグロ」

2012/4/1(日)午後7時30分~

食卓でおなじみのマグロ。でも大海原でどんな暮らしをしているのかほとんど知られていません。今回、世界中の海の生きものを撮影してきたアメリカ人カメラマン、リック・ローゼンタールが、初めて野生のマグロの撮影に挑みました。狙いはマグロの仲間で最大のクロマグロ。大きいものでは全長4メートル、体重700キロ近くにもなります。その巨体は泳ぎに特化したスペシャルボディ。頭とおしりがすぼまったラグビーポールのよう流線型は、体の周りの水流をほとんど乱すことがありません。さらに体の表面のくぼみがあり、背びれや胸びれを自在に出し入れすることが出来ます。高速で泳ぐときはひれをぴったりと閉じ、水の抵抗を極限まで減らすのです。最高時速は推定で魚類トップクラスの100キロ以上。クロマグロはこのスピードに加え、大西洋を一気に横断してしまうほどの持久力も合わせ持ちます。わずか1か月で4000キロもの距離を泳いだという記録もあるほどです。このスタミナを支えているのが、「血合い」と呼ばれる筋肉。毛細血管が密集しているため大量の酸素が供給され、疲れ知らずとも言える筋肉です。マグロは他の魚に比べて「血合い」が特に発達しているため、泳ぎ続けることが出来るのです。並外れた泳ぎの能力を生かし、群れで行う狩りは圧巻です。小魚の群れを海面まで追い詰めて逃げ場をなくし、猛スピードで次々に突進していきます。さらにザトウクジラの狩りに便乗して魚をとらえる驚きのワザも目撃されました。スクープ映像満載。誰もが知っているマグロの、知られざる野生の素顔に迫ります。

※画像クリックで拡大します