最速の鳥 イグアスの滝に突入!

第234回「最速の鳥 イグアスの滝に突入!」

2011/6/12(日)午後7時30分~

南米、イグアスの滝は落差80メートル、幅3キロにわたって広がる世界最大の滝です。この滝に向かって小さな鳥が次々に突入します。オオムジアマツバメです。一説では時速170キロ、水平飛行では世界最速と言われています。天敵を寄せ付けない滝の裏側を子育てやねぐらに利用します。アマツバメはどのように滝を越えるのでしょうか?ハイスピードカメラで撮影すると、水の壁を突き抜ける巧みな飛行術が明らかになりました。最速の鳥が最大の滝に突入するスペクタクル!

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取材こぼれ話

アルゼンチン・ブラジル イグアスの滝 編

世界最大の滝との戦い 〜水しぶき・崖・観光客〜

今回の舞台・イグアスの滝は、アルゼンチンとブラジルの国境に位置します。日本からは飛行機を2回乗り継いで40時間ほど。現地の空港へ着いたときはへとへとでしたが、壮大な滝の光景と莫大なマイナスイオンで疲れは消滅。初めて見た大瀑布は本当に感動的でした。

しかし、間もなくこの滝との戦いの日々が始まります。宣戦布告は、滝から舞い上がるめちゃくちゃな量の水しぶき。滝周辺は常に小雨が降るような状態なんです。体がずぶ濡れになるのは構いませんが、レンズに水滴が付くのは困りもの。いい映像が撮れそうだと思ったら水滴だらけで、このイライラ感といったらたまりません。水がガラスになじんで水玉状にならなくなるスプレーや、レンズを回転させて遠心力で水を飛ばす装置など色々試しました、がどれも決定打にはならず、結局は15秒おきぐらいに布で拭くという原始的な方法に落ち着きました。

でもちょっといいことも。服が濡れるのを避けるため、水着で過ごす観光客が多かったんです。とは言え、そんな観光客も撮影の妨げになることがあります。今回、滝のそばに架けられた橋から撮影することが多かったのですが、人が通るとよく揺れるんです。仕方ないので、最後は命綱をつけて崖を下り、そこで撮影をしました。でも苦労の甲斐あって、驚きの映像がたくさん撮れました!

一日の始まりは“マテ茶”から

滝との戦いに明け暮れる私たちを癒してくれたのが、地元アルゼンチンの人たちが習慣的に飲むマテ茶というお茶です。味は苦みの強い緑茶の様な感じ。朝の目覚めに良いんです。

マテ茶は何と言っても飲み方が変わっています。木で出来たカップに茶葉をどっさり入れ、そこにお湯を注ぎ、それを茶こし付きのストローで飲むんです。そして仲間で回し飲みするのが作法です。“お茶奉行”にお茶を入れて貰ったら、必ず飲み干して茶器を返し、お茶奉行は同じ茶器にまたお湯を注いで別の人に差し出す。これをメンバーの中で何周も繰り返します。アルゼンチンの人は日本人以上にお茶好きで、どんなロケ地にも茶器セットとお湯入りのポットを持ってきてくれました。

マテ茶は胃腸にも良いとのことで、アルゼンチンの人が「我が主食」とも語る分厚いステーキを食べた翌日、ちょっともたれたお腹に優しく染みいりました。