最強の小心者!? 猛毒フグ

第225回「最強の小心者!? 猛毒フグ」

2011/2/27(日)午後7時30分~

日本の沿岸にすむクサフグ。フグの中でも強い毒をもちますが、意外に警戒心は強く、普段は砂に潜ってビクビクしている小心者です。しかし夏が近づいた頃、大胆な姿を見せます。なんと、川を遡るのです。海に暮らすクサフグにとって真水の川への旅は命がけ。それでも、なぜか必死で上流を目指します。不思議な行動はまだ続きます。波うちぎわから、陸へ上がろうとするのです。その姿は有名でも、知らないことばかり。驚きの暮らしぶりに迫ります。

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取材こぼれ話

京都府宮津市 編

意外! フグが川をさかのぼる!?

料理でお馴染みの、フグ。その仲間が“川をのぼる”という、驚きの情報から番組づくりはスタートしました。海から川をのぼる魚といえば、サケ。“フグの川のぼり”だなんて、聞いたことがありません。しかも、数百?千匹もの大群が川を埋め尽くすんだとか! 早速、東京工業大学の加藤明博士の調査に同行。日本海に面する京都府宮津市へ向かいました。

天気は雨。梅雨にさしかかっていました。フグの姿が目撃された川を、いくつか巡ってみましたが、フグの姿は見当たらず。1日、2日と時間が過ぎていきました。数週間して、空が晴れ渡った日。ついに、目の前にものすごい光景が広がりました。

川の水面に、なにやら小石のようなものが! 噂の通り、フグが大群で川をのぼっていたんです。フグの名前は、クサフグ。体長15センチほどの小さな身体で、アユやウグイと並んで急流に挑んでいたのです。

一体、何をしにきたのか? その理由は、番組で明らかに!

難易度、高すぎ! 小心者を撮影せよ

さぁ、撮影だー!

と思ったものの、失敗に次ぐ失敗でした。実はクサフグは、警戒心がとても強く、カメラマンが近づけないんです。ふだんの海の中でも、他の魚は気にしない距離でも、クサフグはあっという間に逃げてしまいます。さらに、川にいるクサフグは、輪をかけて臆病。5メートル離れた人の気配ですら、嫌います。これでは、撮影は不可能。困り果てました。

あの手この手、いろいろな作戦を試みました。川岸に寝転がって身を潜め、長い棒の先に取り付けたカメラで撮影したり。水中にリモコンカメラを沈めて遠隔操作したり。カメラを仕掛けて、クサフグが近づくのを待つしかありません。じーっと、根気強くねばりました。

さらなる試練も立ちはだかりました。川は、少し雨が降っただけで水が茶色く濁ってしまうんです。せっかくカメラの前にフグが来てくれても、茶色い画面にしかなりません。

しかも残念なことに、フグが大群で川をのぼる時期は、梅雨の真っ最中。大雨の連続でした。根気よく、今度は天気が良くなるのを待つしかありません。しかし、撮影を始めた2009年は記録的な豪雨。残念ながら1年目は途中で断念しました。撮影終了は、翌年。2年越しで、番組を完成させることができたんです。