大追跡!ヒヨドリ津軽海峡越え

第218回「大追跡!ヒヨドリ津軽海峡越え」

2011/1/9(日)午後7時30分~

津軽海峡に現れた巨大な黒龍。その正体は、なんと二千羽以上のヒヨドリの大群です。ヒヨドリといえば、家の軒先でも見られる身近な野鳥。そんなごく普通の鳥が、秋になると北海道最南端の白神岬に大群で押し寄せます。その目的は、暖かい本州で越冬すること。冬の北海道では食べ物を十分得られないため、食べ物の豊富な本州へ移動するのです。次々と大群で津軽海峡の大海原へ出発するヒヨドリたち。その先には、様々な試練が待ち構えていました。
まず行く手を阻むのは、津軽海峡に住み着いている天敵のハヤブサです。得意の急降下攻撃で、ヒヨドリの群れに襲いかかります。一方、ヒヨドリたちにもある秘策が。なんと海面スレスレを飛んで、ハヤブサの攻撃を巧みにかわします。上空から襲いくるハヤブサが海面にぶつかるのを恐れて、急降下のスピードを緩めてしまうことをヒヨドリたちは知っているのです。さらに、ヒヨドリたちを待ち構える次の関門があります。それは津軽海峡の荒波。高さ3mを超える波が、海面近くを飛ぶヒヨドリの群れに迫ります。津軽海峡越えは、まさに命がけの旅なのです。
さらに今回、取材班は日本で初めて津軽海峡を渡るヒヨドリへの完全密着にも成功しました。決死の海峡越えの全貌が明らかになります!

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取材こぼれ話

津軽海峡 編

ヒヨドリ追跡の要、高速プレジャーボート

今回、番組では津軽海峡を渡るヒヨドリの群れを、船で追跡するという撮影に挑戦しました。撮影に入る前の取材によると、ヒヨドリが海峡を進む速さは、時速40キロ。なーんだ、たったの時速40キロか、楽勝!とお思いのそこのあなた!(ちなみに私も最初はそう思っていました)実は、なかなか、見つからないんです。時速40キロを軽々出せる船なんて。まずは、そこから苦労しました。しかも今回は、カメラマンの撮影しやすい場所が確保できるかどうか、海峡の荒波に耐えうる船の大きさかどうかなど、いろんな条件が付いて回ります。探しに探して、ようやく見つかった船は、なんと津軽海峡から300キロ以上離れた、室蘭市にありました。しかし、この船なくして撮影はできない。ということで、室蘭から船をチャーターしました。そうして始まった、ヒヨドリ津軽海峡越えへの完全密着。その結末や如何に!?

大変なヒヨドリの子育て

番組では、ほんの一部しかご紹介できなかったヒヨドリの子育て。実はこの撮影が一番、難航しました。というのも、厳しい自然の世界で、無事成鳥になることのできるヒナは一部。途中で、命を落としてしまうヒナも多いんです。今回、撮影を試みた5つの巣のうち、無事ヒナが育った巣はたったの一つだけでした。ヒヨドリの巣がある。という情報を聞きつけては撮影に挑みましたが、いざ行ってみると、栄養状態が悪かったのか餓死してしまうヒナ、他の鳥に襲われて命を落とすヒナ、など原因は様々です。彼らが、そんな逆境を乗り越えて、やがて津軽海峡に挑む姿を見ると思わず、頑張れ〜!と叫びたくなるときもありました。