四万十川に潜入!巨大魚アカメ

第217回「四万十川に潜入!巨大魚アカメ」

2010/11/28(日)午後7時30分~

四国の清流、四万十川に主(ぬし)と呼ばれる巨大魚がすんでいます。最大1メートル30センチ以上、ルビーのように輝く赤い目を持つアカメです。謎の暮らしを解明するため、アカメに発信器や小型カメラをつける前代未聞の調査が行われ、新事実が次々と明らかになりました。意外な場所で見付けた20匹以上の大集団、獲物を果敢に追いかける狩り、新発見の休憩場所。アカメの驚きの暮らしと四万十川の知られざる自然を、世界初・アカメ目線の映像を交えて紹介します。

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取材こぼれ話

高知県四万十川 編

調査と撮影を支えてくれた強者たち

今回の撮影では、アカメに記録装置や小型ビデオカメラをつける、という調査に同行しました。魚にビデオをつけて調査するなんて、世界でもほとんど例がないという、前代未聞の試みです。

この調査を実現させるには、80センチ以上あるアカメを釣り上げなければなりません。そこで取材班は、地元の釣り愛好家の集まり「チーム・サブマリン」に命運を託しました。チームの名前は、漫画「釣りキチ三平」に出てくる巨大アカメの名前「潜水艦」にちなんで付けたそうです。メンバーはいずれも大物のアカメを釣り上げてきた強者たち。15年以上も四万十川でアカメを釣り続けているそうです。

でもそんな皆さんでも、大物が釣れるのは良くて年に数匹。年によっては100日間、川に通っても全く釣れないこともあるくらい、アカメは釣るのが難しい魚だそうです。これまでは、心から楽しむ釣りだったのに、取材班の依頼を受けてからは、皆さん、楽しむというよりは重責が・・・。天候や月の満ち欠けに一喜一憂する過酷な日々になりました。

けれどもさすがは強者たち。去年から始まった撮影に、見事にたくさんの巨大アカメを釣り上げて、調査と撮影に多大な協力をしてくれたのでした。ありがとうございました。心より感謝です!

本当の「幻の魚」になった2匹のアカメ

夏も盛りのお盆の頃。夜中の2時に携帯が鳴りました。「釣れたぞー、115センチと96センチ。2匹も釣れた!」というメール。取材中に初めて釣れた大物に、気持ちがわき立ちます。「やったー!!」
我々が現場に駆けつけるまで、大物のアカメたちはひとまずいけすの中で一休みしてもらうことにしました。
>そしていよいよアカメにカメラを付ける日。研究者と取材班は早朝5時に準備を万端整えて、いけすに向かいました。
さあ、アカメカメラマン、初めての四万十川デビュー!
となるはずでしたが、突然、釣った本人から大きな声が。「あれー!!」
撮影のスタンバイをしていた取材班は何事かと思いました。
何と!!アカメは2匹とも、新品のいけすの漁網を(おそらく背びれで?)破り、四万十川に逃走(泳)してしまったのです。
人間が引っ張ってもびくともしない頑丈な漁網に開けられた大きな穴を見て、アカメの威力に驚くやら、がっかりするやら・・・
2匹の巨大アカメはそれこそ「幻の巨大魚」になったのでした。