数こそ命!生きもの大群集

第187回「数こそ命!生きもの大群集」

2010/4/11(日)午後7時30分~

空を覆う鳥の大群や海の中で巨大な柱を作る魚たち。自然界には、おびただしい数の仲間が集まり「大群集」を作る生きものたちがいます。
1000万羽もの群れを作るホシムクドリという鳥は、夕暮れ時になるとみんなで巨大な固まりとなって飛び回り、そのまま一緒にねぐらの木に入ります。大群集を作る目的は身の安全を守るため。大勢いれば、寝ている時でもいち早く危険に気づけるからです。
メンバーが群れ全体の利益のために働く大群集もあります。大水に流されかけたヒアリたちは互いに足をからめ合い、いかだのようにひと塊になります。いかだの最下段にいるアリたちの一部は水中で犠牲になり、サナギの中にはいかだの浮き代わりに使われるものもありますが、最優先されるのは群れの大半が生き残ることです。それぞれが忠実に役目を果たし、群れ全体にひとつの意思があるように動くことで、困難な状況を突破するんです。
年に一度だけ大群集になるのはアメリカカブトガニです。普段は深い海でバラバラに暮らしますが、5月の大潮の日に50万匹が一斉に浜に集まります。大集合の目的は繁殖。卵を魚から守ろうと満潮時の波打ち際に産卵するものの、鳥には食べられ放題です。しかし1匹のメスが10万個も産卵するため、どんなに食べられても、食べつくされることはありません。
ひとつひとつは弱い生きものたちが、数の力を頼りに生き抜く大群集。そこには、圧倒的なパワーと驚きに満ちた姿があります。

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