ダチョウ母さんの秘密計画

第128回「ダチョウ母さんの秘密計画」

2008/12/7(日)午後7時30分~

世界最大の鳥、ダチョウ。最高時速70キロでサバンナを疾走します。長い脚、太いフトモモで作られる瞬発力を、指先の一点に集中させてスピードを出します。ケンカやペアを作るときにも走ります。
繁殖のシーズン、オスはそれまで一緒にいた群れの仲間とケンカをして、一番強いオスだけが縄張りに残り、他のオスを外へ追いやります。一方、メスは群れの中で順位を決めます。最強のメスが得る特典は、「オスと一緒に巣を守る」こと。これが、ダチョウのメスにとって、自分の子どもをより多く育てる戦略の要なのです。
ダチョウは負けたメスも最強メスの守る巣に産卵します。そのため、1つの巣には、15個もの卵が。最強メスは自分の卵と一緒に、他のメスの産んだ卵も温めるのです。最強のメスは卵を見分けて、自分の卵を巣の中央に動かす。そうすると他のメスの卵は外側になる。天敵の攻撃を最初に受けるのは、巣の外側の卵。最強メスは自分の卵を守るために、他のメスの卵を利用していたのです。
ふ化してからも、他の家族のヒナが集まって大集団を作り、一羽の母ダチョウが30羽ものヒナを連れていることもありました。親同士がケンカをしている最中にヒナが集まり、勝った親についていってしまうというのです。ヒナが集まることで、天敵に襲われたとき、自分の子どもの危険性は減ります。ヒナにとっても、集団でいたほうが自分の生き残る可能性が高まるのです。世にも不思議なダチョウの子育て戦略に迫りました。

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