神秘!海の森に舞うドラゴン

第044回「神秘!海の森に舞うドラゴン」

2007/3/4(日)午後7時30分~

南オーストラリア沿岸に広がる、海藻豊かな浅い海。ここに世界でもこの付近でしか見つかっていない珍しい魚、リーフィー・シードラゴンが住んでいます。曲がりくねった体全体からは、鋭いトゲや翼のような突起がたくさん生え、その奇妙な姿は伝説に出てくるドラゴンにそっくり。
こんな奇妙な姿になった理由は、体の飾りによって周りの海藻の中に紛れ、天敵から身を守るためだと考えられています。実際に姿だけでなくその泳ぎ方も波に漂う海藻とそっくり。特殊なヒレを使うことで、まるで海藻そのものの動きを再現できるのです。
さらに、奇妙なことにシードラゴンはメスがオスの尾に卵を産み付け、孵(ふ)化するまで2か月ものあいだオスが大事に世話を続けます。しかしこの間にオスには最大の試練が訪れます。体は海藻にカモフラージュしていますが、産み付けられた卵だけは隠せず、非常に目立ってしまうためです。卵を狙って襲ってくるさまざまな天敵に対し、オスは体のトゲを使って必死に卵を守り続けます。さらに奥の手として卵の上だけに本物の海藻を生やし、敵の目をくらます技まで使うといいます。謎に満ちた海の竜、リーフィー・シードラゴンの神秘的な生態を追いました。

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