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タイトル ニュースハイライト 「光化学スモッグ出現 大気汚染深刻化」 公開日 1970年(昭和45年)12月30日

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 一方、都会では、激増する交通事故とともに、自動車の排気ガスが恐ろしい公害としてクローズアップされました。
 
 すり鉢の底のような東京新宿の柳町交差点、車の排気ガスを吸い続けている地元の人たちの血液に普通より鉛が多く含まれているという健診の結果が、5月下旬、民間の医師団から発表され、都会に住む人に不安を与えました。これをきっかけにして、鉛を加えたハイオクタンガスを規制する動きが起こり、これまで野放しだった中古車の排気ガスの規制が8月から実施されました。
 
 しかし、排気ガスの恐ろしさは鉛だけではありません。夏の1日、東京杉並区の高校で生徒四十数人を倒した光化学スモッグ、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物が強い太陽の光と反応して起こるこの新しい型の公害は、都民を震え上がらせました。
 
 東京都は直ちに光化学スモッグの監視と予報を始めました。

放送車「ただいま光化学スモッグが高くなっておりますので。次のことにご注意ください。屋外にはなるべく出ないようにしてください。」

 人間が活動するための車、その車のために人間が閉じ込められ、健康を損なわれるという矛盾、それは都市の機能の限界に対する悩みにもなっています。

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